地価ルック、緩やかな地価上昇は継続
2019年06月10日
国土交通省は7日、四半期ごとに主要都市の高度利用地の先行的地価動向を示す「地価LOOKレポート(19年1月1日~4月1日)」をまとめた。主要都市100地区のうち、地価が上昇した地区は97地区(前期も97地区)で、5期連続で上昇地区数の割合が9割を上回った。主要都市の地価の緩やかな上昇基調は継続している。
前期から変化した地区は、札幌市・宮の森と大阪市・天王寺の住宅地2地区で、ともに前回0~3%の上昇から3~6%の上昇へと上昇幅が拡大した。
宮の森は札幌駅西側の住宅地で、富裕層のマンションニーズが強く、デベロッパーの用地取得意欲が高まっているため。天王寺も高額物件の供給が継続する高級住宅地で、富裕層ニーズが旺盛ななか、需給がひっ迫していてデベの取得意欲が強い。
6%以上の上昇地区は10四半期連続でゼロ。3~6%上昇地区は29地区(前期27地区)で、このうち最も上昇率が高かったのは那覇市・沖縄県庁前だった(上昇率は非開示)。0%超~3%未満の緩やかな上昇地区は68地区(70地区)。
横ばいは、東京・銀座中央、横浜・元町、福岡・大濠の3地区(前期と同じ)。元町は付近の地点の横浜西口やみなとみらいに比べ需要が弱い。銀座中央と大濠は、価格が高水準となり変動率としては落ち着いた形となっている。
圏域別では、東京圏43地区のうち、上昇41地区(前期と同じ)、横ばい2地区(同)だった。大阪圏25地区は5期連続で全地区が上昇。名古屋圏9地区は24期連続で全地区上昇。地方圏23地区は上昇22地区(同)、横ばい2地区(同)。
(提供:日刊不動産経済通信)
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