築10年後の価格の維持率、最高値は原宿
2019年07月23日
東京カンテイは22日、竣工から10年が経過した分譲マンションの中古流通時の価格維持率(リセールバリュー)を調べた「中古マンションのリセールバリュー調査」をまとめた。18年に最もリセールバリューが高かったのはJR山手線・原宿駅の173.4%で、築10年のマンションの中古流通時価格が新築分譲時に比べて7割以上も値上がりしたことになる。
首都圏(対象630駅)のリセールバリューの平均は91.4%。対象物件が分譲された当時はミニバブルのピークだった08年頃で、その後に一旦価格水準を下げ、13年以降に再び上振れた。
リセールバリュー上位には、番町や麻布、赤坂、青山のほか、淡路町や豊洲などJR東京駅周辺のオフィス街にアクセスしやすい駅があがり、立地の優位性や交通利便性が資産価値に影響した。これらの駅は職住近接ニーズの高まりでアクセス性の再評価や大規模再開発による街のポテンシャル向上が高いリセールバリューにつながった。
新築時の価格以上で流通したことを示す100%以上の駅は138駅(シェア21.9%)で、山手線の内側とその周辺、城南~横浜のエリアで多かった。一方、都心から離れるほど数値が低くなり、新築分譲時の価格から3割以上も目減りした駅は30駅(シェア4.8%)あり、その多くが都下や千葉県の郊外だった。
原宿に続きリセールバリューが高かったのは、みなとみらい(155.2%)、溜池山王(142.7%)、半蔵門(136.3%)、淡路町(134.6%)、大崎(134.1%)、麻布十番(134.1%)、神谷町(131.8%)など。
(提供:日刊不動産経済通信)
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