8月住宅着工戸数、マンション2ケタ増
2019年10月01日
国土交通省は9月30日、8月の「建築着工統計調査報告」をまとめた。新設住宅着工戸数は7万6034戸(前年同月比7.1%減)で、2カ月連続の減少となった。新設住宅着工床面積は639万7000m2(0.8%減)で3カ月ぶりに減少。年率換算値は89万1000戸(前月比2.1%減)で2カ月連続減。
持家は2万4027戸(前年同月比1.6%減)で11カ月ぶりに減少、貸家は2万9255戸(17.5%減)で12カ月連続のダウン。このうち、民間資金による貸家は2万6400戸(18.1%減)となり、27カ月連続で減少した。分譲住宅は2万2517戸(5.6%増)で、3カ月連続の増加。分譲住宅のうちマンションは1万159戸(11.1%増)の2ケタ増で、前月の減少から再びプラスに転じた。一戸建ては1万2236戸(2.4%増)で3カ月連続の増加。
分譲マンションの着工戸数を圏域別にみると、首都圏は5868戸(26.1%増)と大きく伸び、東京都が3645戸(60.3%増)へと大幅に増加したほか、千葉県も829戸(1101.4%増)に増えた。ともに大規模物件の着工が寄与した。中部圏は733戸(56.3%増)。愛知県が607戸(69.1%増)に大きく増加した。近畿圏は1724戸(27.3%減)で、大阪府が897戸(53.0%減)に減少したことが響いた。大阪府は2カ月連続で約半減。
全建築物の着工床面積は1117万m2(2.4%増)で3カ月連続の増加。うち民間建築主の居住用は712万m2(7.0%増)で、3カ月連続で増加した。非居住用は362万㎡(5.6%減)で前月の増加から減少に転じた。民間非居住用は「宿泊業・飲食サービス業」が43万m2(49.4%増)で最大の伸び。
(提供:日刊不動産経済通信)
- 地価LOOK、3期連続で全地区が上昇 (11/20)
- 首都圏の中古マンション価格、10月はほぼ横ばい (11/12)
- フラット35金利、3カ月ぶり上昇 (11/05)
- 23区9月マンション、供給減8カ月続く (10/30)
- 24年度上半期のマンション市場動向・首都圏 (10/22)