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9月のマンション市場動向・首都圏、新規発売は30%減の2359戸

2019年10月18日

不動産経済研究所は17日、9月の首都圏マンション市場動向をまとめた。新規供給戸数は前年同月比30.0%減の2359戸と大幅に減少し、2カ月ぶりのマイナスとなった。初月契約率は9.7ポイントダウンの56.8%で、昨年12月以来の60%割れとなった。

9月の供給は181物件・2359戸で、前年同月と比べると物件数で20物件、戸数で1013戸下回った。エリア別にみると、埼玉県が21.5%増と伸ばした一方、その他のエリアはいずれも減少しており、中でも千葉県が79.5%減と大きく落ち込んだほか、神奈川県が30.8%減、都区部が23.8%減となっている。

供給戸数に対する契約戸数は1339戸で、初月契約率は56.8%。エリア別では、千葉県が76.7%と70%台に乗せたのに対して、都下が44.6%、埼玉県が50.8%、都区部も54.4%にとどまっている。戸当たり平均価格は前年同月比16.6%上昇の5991万円、m2単価は14.1%上昇の91.3万円で、戸当たり、単価ともに2カ月連続アップとなった。戸当たり、単価いずれも全エリアで上昇している。

専有面積は65.61m2で前年同月比2.2%の拡大。100m2以上の住戸は都区部8物件・14戸、都下1物件・2戸、神奈川県2物件・2戸、千葉県1物件・1戸の計12物件・19戸で、シェアは0.8%だった。即日完売物件は1物件・9戸(シェア0.4%)、フラット35登録物件戸数は2264戸(96.0%)。9月末時点の在庫は6780戸で、前月末比32戸増加。なお、10月の供給は3000戸前後が見込まれる。

19年度上半期(19年4~9月)の供給戸数は1万1996戸となり、前年同期比21.7%減と大きく下回った。エリア別では、都区部5633戸(前年同期比19.9%減)、都下1242戸(20.5%減)、神奈川県2593戸(2.6%増)、埼玉県1402戸(21.4%減)、千葉県1126戸(53.4%減)で、増加したのは神奈川県のみだった。初月契約率の平均は64.6%で0.6ポイントのダウン。平均価格は6006万円(4.2%上昇)、㎡単価は90.1万円(4.9%上昇)と、いずれも年度上半期としては2年ぶりに上昇している。

(提供:日刊不動産経済通信)

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