東日本不動産流通機構は18日、19年7～9月期の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏中古マンションの成約件数は前年同期比8.3％増の9406件で、4四半期連続で前年同期を上回った。7～9月期の件数としては90年の機構発足以降、過去最高となった。

エリア別に成約件数をみると、神奈川県他を除く各地域で前年同期を上回った。東京都区部は11.6％増の4051件と大幅に増加し、3四半期連続で前年同期比プラスとなった。多摩も10.0％増の975件で5期連続で増加。東京都全体では11.3％増の5026件だった。神奈川県は5.4％増の2255件で、5期連続で前年同期を上回った。このうち横浜市・川崎市は9.2％増の1632件で、4期連続のプラス。神奈川県他は3.4％減の623件だった。

そのほか、埼玉県が4.2％増の1036件、千葉県が5.1％増の1089件だった。成約m²単価は53.72万円（前年同期比3.6％上昇）と27期連続で、成約価格は3455万円（4.0％上昇）と28期連続で前年同期より上昇した。成約m²単価をエリア別にみると、多摩と神奈川県他を除く各地域で前年同期を上回った。東京都区部は3.5％上昇の79.26万円と、27期連続で前年同期より上昇した。新規登録件数は同1.4％増の5万1044件だった。

中古戸建ての成約件数は9.7％増の3377件と、5期連続で前年同期比プラスとなった。エリア別では横浜市・川崎市と神奈川県他を除く各地域で増加した。成約価格は1.5％下落の3100万円。エリア別では、東京都区部と多摩を除く各地域が前年同期より上昇した。

（提供：日刊不動産経済通信）