FRK、住宅購入で46%が建物検査利用
2019年11月07日
不動産流通経営協会(FRK)は6日、19年度の「不動産流通業に関する消費者動向調査」をまとめた。調査対象は首都圏1都3県で18年度中に購入した住宅の引き渡しを受けた人。回答数は955件。
住宅購入に当たり、不動産会社による建物保証や「既存住宅売買かし保険」の利用に付随する検査や、民間のホームインスペクションなど、何らかの建物検査を受けた人の割合は46.0%と、前年より1.3ポイント増加した。既存戸建てでは62.6%と調査開始の14年以降で過去最高となった。既存マンションでは39.8%。
今回の購入を含めた住宅購入経験数は、新築では1回目が78.5%で、2回目以降が21.5%なのに対し、既存住宅では1回目が66.8%、2回目が23.2%、3回目が5.8%など、2回目以降が3割以上となった。既存住宅では、売主は個人が77.7%で、事業者が21.6%。
従前の住まいが「購入した自己所有住宅」「相続・贈与などで取得した自己所有住宅」257人のうち、売却査定依頼をしたことがある人は59.9%。年齢別では40歳代~50歳代では7割近くまで拡大した。査定依頼経験者154人のうち、インターネットの一括査定依頼サービスの利用者は29.9%。30歳代以下では53.8%と利用割合が高かった。
従前住宅の売却者、未売却者に分けてみると、売却者の査定依頼経験者は74.2%と高く、未売却者の査定依頼者は36.7%と低かったのに対し、インターネットでの一括査定利用者では逆転し、売却者では28.1%と低く、未売却者では36.4%と売却者より割合が高かった。売却意向度があまり高くない人がインターネットの一括査定を利用してることがうかがえる結果となった。
(提供:日刊不動産経済通信)
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