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10月マンション市場動向・首都圏、発売は29.5%減の2007戸

2019年11月19日

不動産経済研究所は18日、10月の「首都圏マンション市場動向」を発表した。新規供給戸数は前年同月比29.5%減の2007戸と3割近く減少し、2カ月連続のマイナスとなった。初月契約率は25.7ポイントダウンの42.6%で、需給ともに低調であった。台風19号による被害で多くの物件がモデルルームを閉めざるを得なかった週末があったことも大きく影響した。

10月に発売された全151物件のうち100戸以上を発売したのは2物件(前年同月は4物件)だった。初回売り出し物件(単発物件を含む)は17物件・511戸、シェア25.5%にとどまり、前年同月の39物件・1392戸(シェア48.1%)を物件数で22物件、戸数でも881戸下回った。エリア別にみると、15.2%増となった神奈川県以外は軒並み減少しており、埼玉県は56.3%減、都下は54.8%減とともに半減となっている。

供給戸数に対する契約戸数は855戸で、初月契約率は42.6%。契約率が40%台に落ち込むのは昨年12月(49.4%)以来。エリア別では、最も高かった千葉県でも59.8%と60%を下回っており、都下は30.0%、都区部も35.0%と30%台に低迷している。

戸当たり平均価格は前年同月比1.0%上昇の5992万円、m2単価は2.9%上昇の91.4万円。戸当たり、単価いずれも3カ月連続の上昇となった。エリア別では千葉県が戸当たり、単価ともに下落した一方、都区部、都下、埼玉県はいずれも上昇している。

専有面積は65.56m2で前年同月比1.9%の縮小。100m2以上の住戸は都区部3物件・7戸、千葉県2物件・9戸の計5物件・16戸で、シェアは0.8%であった。

即日完売は1物件・2戸(シェア0.1%)、フラット35登録物件戸数は1830戸(同91.2%)。10月末時点の販売在庫は7000戸で、前月末比220戸増加している。

11月には3500戸程度の供給が見込まれる。1~10月の累積発売戸数は2万1553戸となっており、前年同期比17.8%の減少。

(提供:日刊不動産経済通信)

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