1月マンション市場動向・首都圏、発売は34.5%減の1245戸
2020年02月18日
不動産経済研究所は17日、1月の首都圏マンション市場動向を明らかにした。新規供給戸数は前年同月比34.5%減の1245戸と大幅に減少し、5カ月連続のマイナスとなった。初月契約率は63.0%で、4.5ポイント下回った。
供給戸数をエリア別にみると、東京都区部が21.1%増、都下が4.3%増と東京都の2エリアが増加した一方、神奈川県、埼玉県、千葉県は大幅減となっており、中でも埼玉県が89.9%減の59戸と大きく落ち込んだ。都区部のシェアは59.0%となり、前年同月比27.1ポイントアップと大きく伸ばしている。
供給物件総数は全93物件にとどまり、前年同月の147物件を54物件下回った。このうち100戸以上を売り出した物件は1物件であった(前年同月は2物件)。また初回売り出し物件(単発物件を含む)は9物件・521戸で、前年同月に比べて物件数で11物件、戸数では417戸減少している。
供給戸数に対する契約戸数は784戸で、初月契約率は63.0%。エリア別では千葉県が70.4%と7割台となった一方で、埼玉県が37.3%と大きく低迷している。
平均価格は前年同月比47.9%上昇の8360万円、m2単価は同比55.2%上昇の126.2万円。都区部のシェアが6割に迫ったことと、都心部で高額物件が発売されたことなどから戸当たり、単価ともに大きく上昇、ともに調査を開始した1973年以降の最高値を更新している。エリア別では埼玉県が戸当たり、単価ともに下落したのに対して、都区部、都下、千葉県はいずれも大幅に上昇している。都区部は戸当たりが38.7%上昇の1億511万円、単価が34.4%上昇の161.0万円となり、戸当たりでは92年11月の1億260万円以来の1億円台となっている。
専有面積は66.22m2で、前年同月比4.8%の縮小。100m2以上の住戸は、都区部5物件・34戸、神奈川県1物件・2戸の計6物件・36戸で、シェアは2.9%であった。
即日完売はゼロ、フラット35登録物件戸数は1128戸(シェア90.6%)。1月末時点の在庫は8688戸で、前月末の9095戸から407戸減少している。
なお、2月の供給は1500戸前後となる見込み。
(提供:日刊不動産経済通信)
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