4月の中古マンション成約、前年比半減
2020年05月18日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は15日、4月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンションの成約件数は前年同月比52.6%減の1629件と、新型肺炎の感染拡大の影響を受け大幅に減少した。減少率は95年3月の35.2%減を上回り、90年の機構発足以来、過去最大となった。4月の数値としては91年の1472件、95年の1649件以来となる低水準となった。
エリア別にみると、すべての地域が前年同月比で4割を超える大幅な減少となった。東京都全体は55.3%減の812件。このうち都区部は54.4%減の672件で、多摩は59.2%減の140件だった。神奈川県全体では52.1%減の390件。このうち横浜市・川崎市は53.7%減の278件、神奈川県他は47.4%減の112件。そのほか、埼玉県が40.8%減の223件、千葉県が52.7%減の204件となった。
成約m2単価は4.5%下落の50.88万円で、15カ月ぶりに前年同月を下回った。前月比でも5.9%のマイナス。成約価格は5.8%下落の3201万円で、3月に続く前年同月割れとなった。新規登録件数は18.0%減の1万4445件と、8カ月連続で前年同月を下回り、前月比でも14.6%のマイナスだった。在庫件数は2.0%減の4万6251件と、5カ月連続で前年同月を割った。前月比では0.1%の増加。
中古戸建ては成約件数が前年同月比41.5%減の686件と大幅に減少。減少率は過去最大。エリア別でみても、すべての地域が2割以上の前年割れとなった。成約価格は12.5%下落の2722万円。新規登録件数は19.1%減の5132件で、在庫件数は4.0%増の2万2837件だった。
(提供:日刊不動産経済通信)
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