9月の中古マンション成約数、高水準を維持
2020年10月13日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12日、9月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンションの成約件数は、前年同月比7.3%減の3328件だった。8月に6カ月ぶりに前年同月を上回ったが、再び減少した。
ただし、昨年9月は消費増税前の駆け込み需要などを背景に10.6%増と大幅に成約数が増えており、その反動の影響もある。9月の数値としては過去最高を更新した19年に次ぐ水準。また、売り物件の新規登録件数と在庫件数は2ケタ減と大幅に前年同月を下回った。
新規登録件数は14.7%減の1万4656件と、13カ月連続で前年同月を下回った。前月比では4.2%の増加。在庫件数は13.7%減の4万1137件で、10カ月連続の前年同月割れ。前月比でも3.7%の減少で4カ月連続でのマイナスとなった。
コロナ拡大後、買主側の動きは回復したが、売主側の動きがまだ鈍いとの声もあり、売却在庫数の減少が目立った。成約m2単価は前年同月比4.1%上昇(前月比2.1%上昇)の55.98万円で、5カ月連続で前年を上回った。
成約価格は同6.6%上昇(同1.3%上昇)の3693万円となり、前月比では5カ月連続で上昇中で、直近1年間では最高額となっている。成約数は、すべてのエリアで前年同月を下回り、都区部は9.9%減の1366件だった。
中古戸建ては成約件数が3.9%増の1303件だった。成約価格は2.5%上昇の3168万円。在庫件数は12.5%減の1万9400件となり、2万戸を切った。前月比でも3.5%の減少で、7カ月連続で在庫数が減っている。
(提供:日刊不動産経済通信)
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