中古マンション成約数が過去最高を更新
2020年11月11日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、10月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンション成約件数は、前年同月比31.2%増の3636件となった。これまで10月で最多だった16年(3339件)を上回り、過去最高を更新した。昨年10月は消費増税や台風などの影響で前年同月比で10.5%減少しており、その反動もある。一昨年(3096件)との比較では17.4%増となった。一方、売り物件の新規登録件数と在庫件数は2ケタ減が続き、在庫数は約5年ぶりに4万戸を切った。
新規登録件数は11.3%減の1万5106件と、14カ月連続で前年同月を下回った。前月比では3.1%の増加。在庫件数は16・7%減の3万9829件で、11カ月連続の前年同月割れ。前月比でも3.2%の減少で5カ月連続でのマイナスとなった。コロナ拡大以降の売り物件の大幅減少が続いた。
成約m2単価は前年同月比4.8%上昇(前月比0.1%上昇)の56.04万円で、6カ月連続で前年を上回った。成約価格は5.4%上昇の3649万円となり、5カ月連続で前年同月を上回った。一方、前月比では1.2%減と6カ月ぶりに前月を下回った。成約数はすべてのエリアで前年同月比2ケタ増となり、都区部は32.7%増の1539件だった。
中古戸建ては成約件数が41.8%増の1316件で、10月として過去最高を更新した。成約価格は1.2%下落の3113万円。新規登録件数は12.5%減の5423件で、8カ月連続の前年割れ。在庫数は15.6%減の1万8990件となり、前月比でも2.1%減少し、8カ月連続で在庫数が減っている。
(提供:日刊不動産経済通信)
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