中古マンション成約、12月は9.9%減
2021年01月18日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は15日、20年12月の不動産流通市場動向をまとめた。首都圏の中古マンションの成約件数は前年同月比9.9%減の2533件で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。12月としては直近10年間で上から7番目の水準となったが、大手流通会社では好調を維持している模様。
エリア別では東京都区部と多摩、千葉県が2ケタ減だった。新規登録件数と在庫件数は前年同月比での2ケタ減がそれぞれ6カ月、5カ月連続となり、売り物件の大幅減少が続いている。
成約m2単価は前月比1.1%上昇の57.53万円で、4カ月連続で前月を上回った。前年同月比でも4.8%の上昇で8カ月連続のプラス。成約価格は前月比0.5%下落の3739万円。前年同月比では5.3%の上昇で、7カ月連続でのプラスだった。新規登録件数は前年同月比18.5%減の1万2125件と、16カ月連続の前年割れ。前月比でも12.0%の2ケタ減だった。
在庫件数は18.9%減の3万8173件で、前年比マイナスは13カ月連続となった。前月比でも0.9%減と、7カ月連続で減り続けている。成約数をエリア別にみると、神奈川県他以外の各地域が3カ月ぶりに前年同月を下回り、都区部が14.6%減の1038件、横浜市・川崎市が1.7%減の473件など。
中古戸建ては成約件数が9.3%増の1092件で、前年超えは6カ月連続。成約価格は前月比6.4%上昇の3448万円で、前年比では10.7%の上昇。新規登録件数は23.6%減の4188件で、10カ月連続で前年を下回った。在庫数は21.3%減の1万7921件で、前年割れは7カ月連続。前月比でも2.7%減となり、10カ月連続で在庫数が減り続けている。
(提供:日刊不動産経済通信)
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