20年度の中古マンション成約数は4%減
2021年04月20日
近畿圏不動産流通機構は19日、20年度の近畿圏の不動産流通市場動向をまとめた。中古マンション成約数は前年度比4.0%減の1万6961件となり、2年連続で前年を下回った。年度当初のコロナ禍による落ち込みを補いきれなかったが、足元では取引が増加しており、市況は堅調に推移していると総括した。
新規の登録件数は4.7%減の6万3572件で、6年ぶりに前年を下回った。成約価格の平均は2.3%上昇の2366万円で、前年を上回るのは8年連続となった。新規登録の価格は3.2%上昇の2467万円となり、6年連続で前年を上回った。
エリア別にみると、成約件数は全12地域中9地域が前年割れで、減少エリアの数は前年度と同じ。神戸市が5年連続で減少、大阪市や京都市も2年連続で減少し、主要エリアを中心に取引の減少が目立った。成約価格は6地域が上昇し、大阪市や神戸市などは上昇が続いたが、大阪市以外の大阪府内や京都府のほか、滋賀県、和歌山県は下落に転じた。
中古戸建ての成約件数は前年度比1.7%減の1万2715件となり、2年ぶりに前年を下回った。新規の登録件数は5万897件で前年度比12.1%の2ケタ減。前年を下回るのは4年ぶりで、リーマンショック後の09年度以来の減少幅となった。ただ、成約件数の水準は依然として高く、需給は確認可能な03年度以降で最もタイトになっているとした。
平均の成約価格は0.8%下落の1879万円となり、ほぼ横ばいながらも2年連続で前年を下回った。新規登録の価格は2.7%上昇の2536万円で、5年連続で前年を上回った。
(提供:日刊不動産経済通信)
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