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20年度と3月のマンション市場動向・首都圏

2021年04月20日

不動産経済研究所は19日、3月の首都圏マンション市場動向を発表した。新規供給戸数は前年同月比44.9%増の3103戸と大幅に伸び、4カ月連続の増加となった。今年1~3月の累計も37.1%増の6671戸と大きく増えた。初月契約率は73.6%で3.6ポイント上昇し、2カ月連続で70%を突破。

3月の供給は155物件・3103戸と供給物件数でも前年同月の127物件から28件の増加。そのうち初回売り出し物件(単発物件を含む)は28物件・1259戸で、前年同月の29物件・1177戸と比較すると物件数は1件下回るも、戸数では82戸上回っている。発売戸数をエリア別にみると全エリアが増加しており、中でも埼玉県と千葉県が倍以上伸ばしたほか、都区部と神奈川県も2ケタ増となっている。

新規供給に対する契約戸数は2285戸で、初月契約率は73.6%と好調。エリア別では、神奈川県と埼玉県が60%台だったが、都区部と都下は70%台に乗せ、千葉県は90%台と高い契約率になった。

平均価格は前年同月比2.8%上昇の6330万円で、m2単価は3.9%下落の93.5万円。平均価格は4カ月ぶりの上昇、単価は4カ月連続の下落となっている。エリア別では埼玉県と千葉県が平均価格、単価ともに下落した一方で、その他のエリアはいずれも上昇している。

専有面積は67.67m2で、前年同月比7.0%の拡大。即日完売はゼロ、フラット35登録物件戸数は2914戸(シェア93.9%)。3月末時点の在庫は7357戸で、前月末比534戸減少した。

4月の供給は2000戸前後を見込んでいる。

20年度(20年4月~21年3月)の供給戸数は、前年度比1.7%増の2万9032戸となり、年度としては3年ぶりに増加したものの2年連続の3万戸割れとなった。エリア別の内訳は、都区部1万1131戸(前年度比15.2%減)、都下3122戸(27.2%増)、神奈川県6523戸(1.7%増)、埼玉県3573戸(1.4%減)、千葉県4683戸(59.7%増)と、都区部が2ケタ減となったのに対して、千葉県と都下が大きく伸ばしている。

初月契約率の平均は67.9%と5年連続の60%台となったものの、前年度比では6.6ポイントアップしている。平均価格は5994万円で、前年度比1.0%の下落、m2単価は90.5万円で0.4%の上昇となった。平均価格は4年ぶりに下落した一方、単価は9年連続の上昇で90年度(94.9万円)以来の高値となっている。

(提供:日刊不動産経済通信)

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