中古戸建ての成約数、7月では過去最高
2021年08月11日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、7月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古戸建ての成約件数は前年同月比6.6%増の1248件となり、7月として過去最高を更新した。前年を上回るのは13カ月連続。中古マンションの成約件数は前年同月比4.9%減の3002件となり、5カ月ぶりに前年同月を下回った。直近10年間では7月として6番目の水準だった。
中古マンションの成約m2単価は前月比2.2%上昇の60.71万円で、60万円台に乗った。前年比では8.4%の上昇で、前年比プラスとなるのは15カ月連続。成約価格は前月比1.0%上昇の3913万円。前年比では7.9%上昇し14カ月連続で前年を上回った。
一方、新規登録件数は前年同月比10.4%の2ケタ減となる1万3723件。前年割れは23カ月連続となった。在庫件数は23.0%減の3万4159件。前年比2ケタ減となるのは12カ月連続で、前年割れは20カ月連続。前月比では1.5%増で、14カ月ぶりに増加に転じた。成約数はすべてのエリアで前年比減となり、東京都区部は5.1%減の1284件だった。
中古戸建ての成約件数は、横浜・川崎市と埼玉県は12カ月連続、都区部と神奈川県他は10カ月連続で前年同月を上回った。成約価格は前月比1.3%下落の3495万円。前年同月比では12.2%の上昇で、前年を上回るのは9カ月連続。
新規登録件数は前年同月比18.4%減の4270件で、前年割れは17カ月連続となった。在庫件数は32.5%減の1万3912件で、2ケタ減となるのは11カ月連続。前月比でも1.7%減となり、17カ月連続で在庫が減り続けている。
(提供:日刊不動産経済通信)
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