21年3Qの中古マンション、成約数は7.8%減
2021年10月19日
東日本不動産流通機構は18日、21年7~9月期の不動産流通市場動向をまとめた。期中の首都圏の成約件数は中古マンションが前年同期比7.8%減の8793件、中古戸建てが2.8%減の3519件となった。マンションと戸建てともに前年同期は過去最高の成約数を記録しており、今期は反動減も含み5四半期ぶりに前年同期を下回った。
中古マンションの成約m2単価は前期(4~6月期)比3.0%、前年同期比で9.3%それぞれ上昇し、60.78万円と60万円を超えた。成約価格は前期比1.6%上昇(前年同期比6.6%上昇)の3897万円。㎡単価と成約価格ともに、5四半期連続での上昇となる。
成約価格が前年同期を上回るのは12年10~12月期から36四半期連続となった。新規登録件数は3万9679件と前年同期比で9.9%減少し、8四半期連続で前年同期を下回った。
成約件数をエリア別にみると、すべての地域で前年同期より減少し、東京都多摩エリアは2ケタ減となった。都区部が9.6%減の3607件、多摩が15.0%減の833件、横浜市・川崎市が6.7%減の1563件など。
中古戸建ての成約価格は前期比2.3%上昇(前年同期比9.4%上昇)の3471万円となり、5四半期連続で前期を上回った。新規登録件数は前年同期比19.7%減の1万1984件で、6四半期連続で前年同期を下回った。成約件数をエリア別にみると、埼玉県以外の各地域で減少し、千葉県は2ケタ減となった。埼玉県が前年同期比5.4%増の737件、千葉県が11.4%減の693件、都区部が0.3%減の615件など。
(提供:日刊不動産経済通信)
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