中古成約、過去最高の20年に次ぐ高水準
2021年11月11日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、10月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は3440件で、前年同月を5.4%下回ったが、10月として過去最高を記録した20年に次ぐ高水準となった。前年同月を下回るのは4カ月連続。
中古戸建ての成約件数は前年同月比4.6%減の1240件だった。3カ月連続で前年を下回ったが、中古マンション同様、10月の過去最高を記録した20年に次ぐ高水準となった。
中古マンションの成約m2単価は前月比2.6%下落し60.49万円となった。前年同月比では7.9%の上昇で、前年比プラスとなるのは18カ月連続。成約価格は前月比2.5%下落の3886万円。前年同月比では6.5%上昇し、17カ月連続で前年を上回った。
一方、新規登録件数は前年同月比1.7%減の1万4842件で、前年割れは26カ月連続となる。在庫件数は前年同月比で11.6%減となる3万5216件。2ケタ減となるのは15カ月連続で、前年割れは23カ月連続となった。
一方、前月比では1.4%増となり、4カ月連続で在庫が増えている。成約件数をエリア別にみると、埼玉県と神奈川県他以外の地域が前年同月比で減少。東京都区部は8.4%減の1410件となり、5カ月連続で前年を下回った。
中古戸建ての成約価格は前月比2.5%上昇の3572万円。前年同月比では14.1%上昇し、12カ月連続で前年を上回った。
新規登録件数は前年同月比15.3%減の4502件で、前年割れは20カ月連続。在庫件数は28.8%減の1万3291件で、2ケタ減は13カ月連続となる。前月比でも0.7%減で、20カ月連続で在庫が減っている。
(提供:日刊不動産経済通信)
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