10月マンション市場動向・首都圏、発売は38.8%減の2055戸
2021年11月19日
不動産経済研究所は18日、10月の首都圏マンション市場動向を発表した。供給戸数は2055戸で、前年同月の3358戸に比べ38.8%減と、2カ月連続の減少となった。初月契約率は71.4%で前年同月比1.0ポイントアップし、2カ月ぶりに好調ラインに乗った。
供給物件数は143物件で、前年同月の169物件を26物件下回り、100戸以上発売した物件はゼロだった(前年同月3物件)。全143物件のうち、初回売り出し物件(単発物件を含む)は26物件・834戸で、前年同月の42物件・1888戸を物件数で16物件下回り、戸数では1054戸下回っている。
供給は全てのエリアが2ケタ減となり、中でも都下51.0%減、埼玉県75.6%減と5割以上の落ち込みとなった。都区部は31.3%減の1071戸で、シェアは52.1%となっている。
新規供給に対する契約戸数は1468戸で、初月契約率は71.4%。前年同月比1.0ポイントアップし、2カ月ぶりに70%を上回った。エリア別では都区部と千葉県が70%を上回った一方で、都下、神奈川県、埼玉県は60%台となっている。
戸当たり平均価格は6750万円で前年同月比10.1%上昇、m2単価は105.7万円で10.9%上昇している。平均価格と単価ともに4カ月連続の上昇。エリア別では、神奈川県と千葉県が平均価格、単価ともに下落した一方、都区部と埼玉県はいずれも2ケタの上昇となった。
平均専有面積は63.85m2で、前年同月比0.8%縮小。即日完売は4物件・68戸(シェア3.3%)。フラット35登録物件戸数は1896戸(92.3%)。10月末時点の販売在庫は5376戸で、前月末比238戸減少している。
11月の供給は3500戸前後を見込んでいる。
(提供:日刊不動産経済通信)
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