10月の売成約数減少も昨年に次ぐ高水準
2021年11月26日
不動産流通推進センターは全国の指定流通機構のレインズシステムにおける10月の活用状況をまとめた。売り物件の成約報告件数は前年同月比4.6%減の1万6627件となった。
4カ月連続で前年を下回ったが、10月としては直近10年間で昨年に次ぐ高水準。新規登録件数は前年同月比9.4%減の11万8643件。9月まで2ケタ減が13カ月続いていたが、減少幅が縮小した。前年割れは19カ月連続となる。
売り物件の成約件数の詳細をみると、マンションが前年同月比2.7%減の6789件、一戸建てが4.9%減の5651件、土地が8.9%減の3719件。エリア別にみると、近畿圏と中部圏が前年を上回った。
内訳は、首都圏が6.5%減の6289件、近畿圏が1.3%増の4019件、中部圏が0.2%増の1408件、九州が8.1%減の1366件、北海道が9.9%減の882件、東北が横ばいの685件、中国が0.9%減の651件、関東甲信越が8.2%減の642件など。総登録件数は15.3%減の28万9427件で、16カ月連続での前年割れとなった。2ケタ減は12カ月連続。一方、前月比では0.7%増となり18カ月ぶりに在庫数が増えた。
賃貸物件の成約報告件数は前年同月比0.1%減の3万230件となり、5カ月連続で前年を下回った。10月としては直近10年間で上から5番目の水準だった。
新規登録件数は12.2%増の30万8961件で、18カ月連続での前年同月比プラス。総登録件数は17.0%増の57万1895件となり、17カ月連続で前年同月を上回った。前月比では0.8%減となり、7カ月ぶりにマイナスに転じた。
(提供:日刊不動産経済通信)
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