21年のマンション着工、過去10年で最低
2022年02月01日
国土交通省は1月31日、建築着工統計調査報告の21年計を公表した。21年の新設住宅着工戸数は前年比5.0%増の85万6484戸で、12年以降の過去10年では下から2番目の水準となった。分譲マンションは10万1292戸(前年比6.1%減)で、2年連続の減少となり過去10年で最低に。分譲戸建ては14万1094戸(7.9%増)で前年の減少から増加に転じた。
21年の分譲住宅は合計で24万3944戸(1.5%増)で、前年の減少から再び増加に転じた。マンションの減少について国交省は「(100戸以上の)大規模物件も、それ以外も両方減少している」と話す。
分譲マンションの着工戸数は、現在の集計方法になった85年以降では09年の7万6678戸が最低。翌10年の9万597戸に続き、21年は下から3番目となった。
21年分譲マンションの圏域別は、首都圏4万9962戸(7.3%減)。近畿圏2万916戸(18.8%減)、中部圏8685戸(9.2%減)、その他2万1729戸(16.6%増)で、地方が2万戸台に回復した。
21年の持家は28万5575戸(9.4%増)で前年の減少から再び増加。貸家は32万1376戸(4.8%増)で、4年ぶりに増加した。
同日に発表された21年12月の新設住宅着工戸数は、6万8393戸(前年同月比4.2%増)で10カ月連続の増加。分譲住宅は1万9927戸(13.1%増)。うちマンションは7091戸(15.3%増)で2カ月連続の増加。戸建ては1万2723戸(12.4%増)で8カ月連続の増加。持家は2万2731戸(0.4%減)で14カ月ぶりに減少。貸家は2万5222戸(3.3%増)で10カ月連続の増加。うち民間資金の貸家は2万3415戸(5.7%増)。
(提供:日刊不動産経済通信)
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