中古マンション成約数、1月も高水準
2022年02月14日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、1月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成数件数は前年同月比20.7%減の2760件。21年1月は前年同月比29.9%と大幅に増加しており、その反動減となった。直近10年間で比較すると21年(3480件)と17年(2861件)に次ぐ高水準となった。
中古マンションの成約価格は前月比0.8%上昇の4149万円。前年同月比では10.0%の2ケタ上昇となり、20カ月連続で前年を上回った。新規の登録件数は1万2597件。物件更新時のシステム上のカウント方法が変わったため、前年同月との比較はなし。
ただし、同様のカウント方法で推測すると、前月の増加傾向から大きな変化はない模様。在庫件数は前年同月比1.1%減の3万6632件。前年割れは26カ月連続となったが、減少幅は徐々に縮小し、ほぼ横ばいとなった。
前月比では2.6%増となり7カ月連続で増えている。成約件数はすべての地域で前年を下回り、東京都区部は20.5%減の1155件だった。
中古戸建ての成約件数は前年同月比17.9%減の997件。中古マンションと同様に、21年は37.0%の大幅増でその反動減となった。直近10年間では昨年(1215件)に次ぐ高水準を維持している。
成約価格は前月比1.9%下落の3497万円。前年同月比では7.0%上昇し、15カ月連続で前年を上回った。新規登録件数は3668件。在庫件数は前年同月比22.3%減の1万3403件で、2ケタ減は16カ月連続となる。前月比では1.9%増となり、23カ月ぶりに在庫が増加した。
(提供:日刊不動産経済通信)
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