23区3月マンション、戸数・価格が減退
2022年04月27日
不動産経済研究所は東京23区の3月の新築分譲マンション需給動向をまとめた。初回の売り出し物件は20件と多いが大型供給は少なく、供給戸数は前年同月比166戸減(13.7%減)の1049戸に。
戸当たりの平均価格は120万円減の7947万円と下がったm2当たりの単価は4.3万円増の129.5万円と上昇した。初月契約率は4.5ポイント増の76.5%と引き続き売れ行きは良く、在庫数は前月比140戸減の2493戸と昨年6月から2千戸台が続く。
1都3県の供給戸数は神奈川が前年同期比33.2%減、埼玉が15.2%増、千葉が51.9%減、東京の23区以外(都下)が54.4%増と都下の増加が目立つ。一方、23区は前年よりも期分け販売物件のボリュームが縮小、供給戸数が減った。契約率は70%を上回り、在庫も1カ月で100戸以上消化された。
新たに売り出された61件の販売戸数はいずれも数戸から数十戸と小規模だった。3月は新規・期分けともに少戸数の販売が大半だった。平均専有面積は前年同月よりも4.7%縮小し、61.38m2に狭まった。
区別の供給戸数はトップの渋谷(129戸)以下、江戸川(128戸)、江東(126戸)と僅差。4位以下は板橋(108戸)、北(61戸)、荒川(52戸)など。千代田(7戸)と豊島(5戸)は1ケタ台で目黒区は供給なし。
供給が100戸を超えた4区の初月契約率は渋谷93.0%、江東95.2%、江戸川59.4%、板橋59.3%と地域差がある。戸当たり平均価格が最も高いのは渋谷区で1億4388万円。最低は葛飾区で4586万円。渋谷のほか新宿、港、品川、千代田の4区も平均価格が1億円を超えた。
(提供:日刊不動産経済通信)
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