首都圏の中古マンション成約7カ月ぶり前年超え
2023年03月13日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、2月の不動産流通市場動向を公表した。
中古マンションの成約件数は3240件(前年同月比3.0%増)で、7カ月ぶりに前年同月を上回った。中古戸建住宅の成約件数は1057件(13.4%減)で14カ月連続の前年割れ。
在庫件数は、中古マンション・戸建ともに前年より約2割の増加だった。
首都圏の中古マンションは、新規登録件数が1万6343件(26.3%増)、在庫件数が4万4760件(20.1%増)と大幅な増加が続いた。成約価格は4359万円(8.3%増)、m2単価は68.71万円(9.9%増)で、ともに30カ月以上連続で前年を上回っている。
地域別でみると、成約件数は、東京都区部の1397件(9.5%増)を始め、全てのエリアで前月より大きな増加がみられた。
成約m2単価は、東京都区部が98.94万円(6.3%増)で、前月と比べて1.1%下回っている。一方、東京都多摩52.31万円(13.6%増)、千葉県38.88万円(12.6%増)、神奈川県他43.57万円(20.9%)と周辺部は上昇幅が大きく、前月比でも強い価格の伸びがみられた。
中古戸建住宅は、新規登録件数が5111件(35.8%増)で30%台の大幅増が2カ月続いた。在庫件数も1万5991件(18.8%増)と大きく増加。
反対に成約件数は、神奈川県他の115件(25.3%減)、東京都多摩の135件(22.4%減)を始め、全エリアで前年を下回った。首都圏の成約価格は3863万円(2.5%増)で28カ月連続の上昇だったが、東京都区部は6252万円(6.6%減)で前年より低下に転じた。
(提供:日刊不動産経済通信)
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