22年度と3月のマンション市場動向・首都圏
2023年04月19日
不動産経済研究所は18日、3月の首都圏(1都3県)のマンション市場動向を発表した。新規供給戸数は前年同月比2.1%減の2439戸で、5カ月連続の減少となった。
初月契約率は4.3ポイント上昇の79.5%で、2カ月連続で70%を突破。今年1~3月の累計は4970戸で、前年同期の5907戸と比べ15.9%減と2ケタの減少となった。
3月の供給は135物件・2439戸で、供給物件数は前年同月の132物件より3件増加。そのうち初回売り出し物件(単発物件を含む)は24物件・1446戸で、前年同月の34物件・1404戸と比較すると物件数は10件下回ったが、戸数は42戸上回っている。
発売戸数をエリア別にみると、都区部と千葉県が増加した一方、都下、神奈川県、埼玉県は2ケタ減と落ち込んでいる。
初月契約率をエリア別にみると、埼玉県が60%台となった一方、都下、神奈川県、千葉県は70%台に乗せ、都区部は84.5%と高い契約率を示した。
平均価格は1億4360万円で、前年同月(6518万円)比7842万円(120.3%)上昇し、単月では初の1億円を突破した。m2単価も199.9万円で、同(97.6万円)比102.3万円(104.8%)の上昇となった。
平均価格、単価はともに2カ月ぶりの上昇となっている。エリア別では埼玉県以外のエリアが平均価格、単価ともに上昇している。
専有面積は71.83m2で、前年同月比7.6%の拡大。即日完売は4物件・221戸(シェア9.1%)、フラット35登録物件戸数は2318戸(95.0%)。3月末時点の在庫は5189戸で、前月末比263戸減少した。なお、4月の供給は2000戸前後を見込んでいる。
22年度(22年4月~23年3月)の供給戸数は前年度比12.9%減の2万8632戸で、年度としては3年ぶりに減少し、2年ぶりに3万戸を下回った。
エリア別の内訳は、都区部1万692戸(前年度比18.8%減)、都下2253戸(27.1%減)、神奈川県6750戸(15.8%減)、埼玉県4733戸(4.4%増)、千葉県4204戸(3.5%増)。埼玉県と千葉県が増加した一方、都区部、都下、神奈川県は2ケタ減。初月契約率の平均は70.7%で、前年度比で2.2ポイントダウンしたが、2年連続の70%台となった。
平均価格は6907万円で前年度比8.6%の上昇、m2単価は103.9万円で9.0%の上昇となった。平均価格は2年連続の上昇、単価は11年連続の上昇となり、ともに最高値を更新している。
(提供:日刊不動産経済通信)
- 地価LOOK、3期連続で全地区が上昇 (11/20)
- 首都圏の中古マンション価格、10月はほぼ横ばい (11/12)
- フラット35金利、3カ月ぶり上昇 (11/05)
- 23区9月マンション、供給減8カ月続く (10/30)
- 24年度上半期のマンション市場動向・首都圏 (10/22)