住宅金融支援機構、フラット35融資金が全区分増
2023年08月17日
住宅金融支援機構は、22年度のフラット35利用者調査の結果をまとめた。それによると、全ての融資区分(建て方別)で、所要資金と融資金がいずれも増加した。全ての融資区分で増加となるのは、所要資金・融資金とも19年度以来3年ぶり。また、同調査で融資金の推移を公表するのは今回が初めて。
所要資金の最高額は「マンション」で、前年度よりも320万円増え4848万円となった。所要資金のマンションは21年度は減少していたが、増加に転じた。
次点以下は、「土地付注文住宅」4694万円(前年度比239万円増)、「建売住宅」3719万円(114万円増)、「注文住宅」3717万円(145万円増)、「中古マンション」3157万円(131万円増)、「中古戸建て」2704万円(90万円増)。建設資材価格や人件費の高まりで住宅価格が上昇し、所要資金は全て増加となった。
過去10年分(12年度分以降)を初めて公表した融資金も、所要資金の高まりに伴い前年度比で全て増加している。
融資金のうち22年度で最高となったのは「土地付注文住宅」で4018万円(177万円増)。公表分の12年度以降10年連続の上昇となった。「マンション」は3692万円(130万円増)で21年度の減少から22年度は増加に転じた。「建売住宅」は3185万円(64万円増)で5年続けて増えた。「注文住宅」は2967万円(93万円増)で10年連続増加。「中古マンション」は2509万円(35万円増)で2年連続増加。「中古戸建て」は2292万円(36万円増)で同じく2年連続の増加だった。
調査は22年4月~23年3月のフラット35案件(借換え除く)、合計5万1142件を対象に行った。
(提供:日刊不動産経済通信)
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