7月のマンション市場動向・首都圏、発売戸数14%増の2591戸
2023年08月18日
不動産経済研究所は17日、7月の首都圏(1都3県)新築分譲マンション市場動向を発表した。
供給戸数は2591戸で、前年同月の2268戸に比べ14.2%増と大幅に増え、9カ月ぶりの増加となった。初月契約率は74.8%で前年同月比で14.1ポイントアップしている。
7月の供給133物件・2591戸は前年同月(140物件・2268戸)と比べると、物件数では7物件減少した。そのうち100戸以上発売した物件は5物件となっている(前年同月2物件)。
また、初回売り出し物件(単発物件を含む)は23物件・1169戸、シェア45.1%で、前年同月の17物件・499戸(シェア22.0%)を物件数では6物件、戸数では670戸上回っている。
供給をエリア別にみると、神奈川県と埼玉県が5割減と落ち込んだ一方、都区部(49.3%増)、都下(96.1%増)、千葉県(170.9%増)は大幅に増加している。都区部のシェアは59.5%で、前年同月の45.5%から14.0ポイントのアップとなった。
新規供給に対する契約戸数は1938戸で、初月契約率は74.8%。前年同月の60.7%と比べ14.1ポイントアップしている。エリア別では、都区部と千葉県が80%台と高い契約率を示した。
戸当たり平均価格は9940万円で前年同月比3561万円(55.8%)の上昇、m2単価は144.9万円で48.7万円(50.6%)上昇となり、いずれも大幅な上昇で5カ月連続のアップ。
エリア別では都区部と都下が平均価格、単価ともに上昇している。専有面積は68.59m2で、前年同月に比べて3.4%の拡大。
即日完売物件は7物件・648戸(シェア25.0%)。フラット35登録物件戸数は2371戸(91.5%)だった。7月末時点の在庫は4850戸で、前月末比101戸減少している。
8月の供給戸数は1500戸前後となる見込みだ。
(提供:日刊不動産経済通信)
- 地価LOOK、3期連続で全地区が上昇 (11/20)
- 首都圏の中古マンション価格、10月はほぼ横ばい (11/12)
- フラット35金利、3カ月ぶり上昇 (11/05)
- 23区9月マンション、供給減8カ月続く (10/30)
- 24年度上半期のマンション市場動向・首都圏 (10/22)