23区8月マンション、平均8597万円
2023年09月29日
不動産経済研究所は東京23区の8月の新築分譲マンション需給動向をまとめた。
供給戸数は前年8月の494戸に対し858戸と増え、戸当たり平均価格は7905万円から8597万円と8.8%上昇した。販売価格1億円超の物件は216戸で、前年8月の84戸よりも増えた。
「三田ガーデンヒルズ」(東京・港区、1002戸)のような大規模かつ高額な物件の供給はなかったが、港区や新宿区、世田谷区などで複数の億ションが売られ、戸数と価格を底上げした。
供給戸数は4カ月連続で前年実績を上回り、平均価格は2カ月続けて上がった。契約率も前年同月比12.0ポイント増の77.4%と堅調だった。
販売価格1億円以上の住戸が占める割合は、前年同月比で8.2ポイント上昇した。期分け販売を除き、新たに売り出されたマンションは13物件(合計戸数501戸)。期分けは39物件、357戸。
一度の販売で100戸を超えた案件はなかった。m2当たりの単価は146.8万円(前年同月129.1万円)とやや上昇した。
販売在庫数は前月比10戸減、前年同月比386戸減の1783戸。1物件の平均専有面積は前年8月の61.24m2から58.57m2と縮小した。
面積が狭まった背景には、建築費が上昇を続けていることに加え、前月に広い部屋が多い「晴海フラッグ」のタワー棟などが売られた反動などもありそうだ。
区別の供給戸数は世田谷区が162戸と最多で、次点以下は新宿区149戸、大田区136戸、練馬区107戸など。平均価格は千代田区が1億7550万円で最も高く、港区1億2913万円、中野区1億1427万円、文京区1億1396万円などと続いた。
(提供:日刊不動産経済通信)
- 地価LOOK、3期連続で全地区が上昇 (11/20)
- 首都圏の中古マンション価格、10月はほぼ横ばい (11/12)
- フラット35金利、3カ月ぶり上昇 (11/05)
- 23区9月マンション、供給減8カ月続く (10/30)
- 24年度上半期のマンション市場動向・首都圏 (10/22)