10月着工、分譲マンション4カ月ぶり増
2023年12月01日
国土交通省は11月30日、10月の建築着工統計調査報告を公表した。新設住宅着工戸数は前年同月比6.3%減の7万1769戸で、10月としては過去10年で9番目の水準となった。前年同月比で減少するのは5カ月連続。持家と貸家、分譲戸建ては減少したが、分譲マンションは4カ月ぶりに増加した。
持家は1万8078戸(前年同月比17.2%減)で、23カ月連続の減少。10月としては過去10年で最低水準だった。民間資金による持家は1万6536戸(16.6%減)で22カ月連続での減少。貸家は3万1671戸(1.0%減)で、過去10年で7番目の水準だった。減少は3カ月連続。民間資金による貸家は2万9607戸(2.1%増)で、3カ月ぶりに増加した。
分譲住宅は2万1582戸(1.2%減)で5カ月連続で減少したが、10月としては過去10年で3番目の水準だった。このうちマンションは1万174戸(9.4%増)で、過去10年で最多だった14年に次ぐ高水準。分譲マンションは物件規模により左右されるため、市況の変化があったわけではない。
一方、分譲戸建ては1万1368戸(8.8%減)で12カ月連続で減少した。過去10年では6番目の水準。国交省が行った事業者へのヒアリングによると、分譲戸建てに関して「物価上昇と資材価格高騰による消費者マインドの低下から、足元の販売が減少傾向」との声があった。
民間非居住用建築物の着工床面積は411万m2(26.9%増)で、9カ月ぶりに増加した。使途別は事務所39万m2(9.4%減)、店舗41万m2(26.3%増)、工場56万m2(23.4%減)、倉庫169万m2(170.7%増)。
(提供:日刊不動産経済通信)
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