中古マンションの成約が6カ月連続で前年上回る
2023年12月12日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は11日、11月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は2900件(前年同月比3.7%増)で、6カ月連続で前年同月を上回った。
成約価格は4731万円(7.1%増)、成約m2単価は74.98万円(7.6%増)で、ともに連続40カ月超の前年超え。新規登録件数は1万6281件(12.5%増)、在庫件数は4万6993件(14.2%増)。
地域別にみると、成約件数は東京都区部で1317件(7.6%増)、多摩が267件(2.7%増)、千葉県の351件(6.0%増)、横浜市・川崎市では486件(3.2%増)となり、4エリアで前年を上回った。
一方、埼玉県の313件(3.7%減)に加え、神奈川県他は2ケタ減の166件(10.8%減)で、2エリアは前年割れだった。
成約㎡単価は、都区部が110.28万円(6.8%増)、多摩が54.47万円(8.9%増)に加え、千葉県は2ケタ増の38.07万円(10.8%増)など、5エリアで前年超えだった。埼玉県のみ40.02万円(2.1%減)で前年割れ。埼玉県は9月も前年割れだった。
中古戸建住宅の成約件数は969件(5.8%減)だった。成約価格は3816万円(0.03%増)とほぼ横ばい。新規登録件数は5719件(26.0%増)、在庫件数は1万9995件(37.0%増)と大幅に増加した。
地域別では、成約件数をみると都区部が165件(17.1%減)と多摩が117件(14.6%減)の2ケタ減を始め3エリアが前年を下回った。成約価格では、都区部の6419万円(0.4%減)など小幅な動きのエリアが多いが、多摩のみ4395万円(11.8%増)で平均価格を押し上げた。
(提供:日刊不動産経済通信)
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