首都圏の中古マンション成約価格は前年超え続く
2024年01月15日
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12日、23年12月の不動産流通市場動向を公表した。
首都圏では中古マンションの成約m2単価は74.82万円(前年同月比7.0%増)、成約価格は4784万円(9.4%増)で、ともに40カ月以上続いて前年同月を上回った。新規登録m2単価は74.23万円(1.7%増)で前年超えに転じた。
在庫m2単価は73.30万円(1.5%減)で前年割れが5カ月連続。成約件数は、2941件(3.7%増)。中古戸建住宅では、成約価格が3926万円(1.4%増)と4カ月連続の前年超え。成約件数が1082件(4.4%増)だった。
中古マンションの成約m2単価を地域別にみると、東京都区部の108.13万円(6.2%増)のほか、横浜市・川崎市が62.67万円(7.4%増)など5%を超えた上昇が多かった。特に、11月は前年割れだった埼玉県で44.77万円(14.5%増)と、反転して大幅に上昇した。
一方で、千葉県のみ36.62万円(1.6%減)と41カ月ぶりに前年を下回った。首都圏各地域の前年割れをみると、最近は神奈川県他で9月、埼玉県で9月と11月にそれぞれ記録している。
中古マンションの成約件数は、東京都区部の1363件(5.3%増)を始めとして、多摩の271件(4.2%減)を除く全エリアで前年を上回った。新規登録件数は1万4744件(1.2%増)、在庫件数は4万6528件(11.7%増)。
中古戸建住宅は、成約価格・成約件数ともに東京都区部は前年割れだった一方で、千葉県がともに2ケタ増など、3県は前年超えのエリアが多かった。新規登録件数は5183件(22.5%増)、在庫件数は2万12件(35.6%増)と、いずれも大幅に増加した。
(提供:日刊不動産経済通信)
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