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23年住宅着工、81.9万戸で3年ぶり減

2024年02月01日

国土交通省は1月31日、建築着工統計の23年計を公表した。

23年の新設住宅着工戸数は前年比4.6%減の81万9623戸で、3年ぶりに減少した。過去10年では9番目の低水準。持家、貸家、分譲住宅の全てがマイナスとなり、全体が減少した。

23年の持家は22万4352戸(前年比11.4%減)の大幅減で、2年連続の減少。持家で過去に23年を下回っているのは1951~1959年(昭和26~34年)であり、戦後復興期レベルに近い水準になっている。

国交省は23年の持家低迷について、「前半はウクライナ情勢を受けての世界的な資材高騰、年後半は物価上昇が消費者マインドに影響した」とみている。

23年の貸家は34万3849戸(0.3%減)で3年ぶりの減少。分譲住宅は24万6299戸(3.6%減)で、3年ぶり減少。このうち分譲マンションは10万7879戸(0.3%減)で前年の増加から再び減少に転じた。分譲戸建ては13万7286戸(6.0%減)で3年ぶりの減少。

23年の民間非住宅の着工床面積は3946万m2(9.6%減)で2年連続の減少。金融業・保険業用43万m2(34.8%増)、その他サービス業用367万m2(20.4%増)が伸びた。

同日発表の23年12月の住宅着工戸数は、6万4586戸(前年同月比4.0%減)で7カ月連続の減少。持家は1万7031戸(13.8%減)で25カ月連続の減少。貸家は2万5869戸(3.6%減)で5カ月連続の減少。分譲住宅は2万1320戸(5.5%増)で7カ月ぶり増加。うちマンションは9722戸(19.8%増)で前月の減少から再びの増加。戸建ては1万1470戸(4.2%減)で14カ月連続の減少。

(提供:日刊不動産経済通信)

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