1月の住宅着工戸数、5.8万戸に減少
2024年03月01日
国土交通省は2月29日、1月の建築着工統計調査報告を公表した。新設住宅着工戸数は前年同月比7.5%減の5万8849戸で、8カ月連続の減少となった。着工戸数が5万戸台となるのは22年1月(5万9690戸)以来。新設住宅着工床面積は449.1万m2(11.5%減)で12カ月連続の減少。
持家は1万4805戸(前年同月比11.0%減)で、26カ月連続の減少。うち民間資金による持家は1万3558戸(10.5%減)で25カ月連続の減少。過去に持家の前年同月比減が続いたのは、97年3月~98年8月の18カ月間が最長で、例のない長期化が続く。
貸家は2万4681戸(2.7%増)で、6カ月ぶりに増加した。うち民間資金による貸家は2万3166戸(2.4%増)で、3カ月ぶりの増加。貸家の増加について国交省は「受注額規模では堅調。着工で工事の平準化が進み、1月は例年少ない月のためプラスに転じた」と説明する。
分譲住宅は1万9039戸(16.1%減)で前月の増加から減少に転じた。うちマンションは9020戸(24.8%減)で前月の増加から再び減少に。分譲戸建ては9867戸(6.7%減)で15カ月連続で減少。マンションは大規模物件の有無で増減の幅が大きくなる傾向。分譲戸建ては持家に次いで前年同月比減が長期化している。分譲戸建てが1万戸を割るのは20年8月(9455戸)以来。
民間非居住用建築物の着工床面積は304万m2(15.3%減)で、前月の増加から再び減少に転じた。使途別は事務所83万m2(38.9%増)、店舗27万m2(33.8%減)、工場72万m2(24.0%増)、倉庫57万m2(49.2%減)。
(提供:日刊不動産経済通信)
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