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首都圏の中古マンション相場は上昇率1%に鈍化

2024年03月04日

東京カンテイは1日、23年の下半期(7~12月)の中古マンションの相場坪単価を公表した。首都圏では334.6万円(23年上半期比1.0%増)となり、22期連続で上昇した。

ただし、上昇率は鈍化傾向が22年上半期から4期続いている。東京都は387.9万円(0.8%増)だったほか、神奈川県は253.8万円(1.5%増)、千葉県は211.1万円(5.9%増)といずれも上昇したが、上昇率は前期を下回った。埼玉県は211.1万円(0.7%減)で6期ぶりに前期を下回った。

調査は、築5年から15年、最寄り駅から徒歩15分以内で一定以上の流通事例がある物件が対象。独自の試算で流通事例を「4階・中住戸・南向き」へ補正して均質化を図ったデータで行った。

東京都の中でも23区は相場坪単価が408.7万円(0.9%増)で堅調な推移だったが、14期ぶりに上昇率で1%を割った。詳細なエリアをみると、都心が569.7万円(1.6%増)、城南・城西が403.7万円(0.4%増)で、それぞれ前期より上昇が鈍化した。

加えて、各県の政令指定都市のうち、相模原市の198.9万円(2.1%減)、さいたま市の259.2万円(1.2%減)、千葉市の180.6万円(0.3%減)は、下落傾向に転じた。

他の大都市圏の坪単価をみると、近畿圏の216.2万円(0.7%減)と中部圏の163.6万円(1.9%減)は、長期で続いた上昇傾向から揃って下落に転じた。

政令指定都市では、大阪市の232.7万円(1.1%減)や京都市の286.0万円(0.7%減)、名古屋市の185.3万円(2.1%減)など各地の中心都市でも下落した。

(提供:日刊不動産経済通信)

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