東日本不動産流通機構（東日本レインズ）は11日、2月の不動産流通市場動向を公表した。

首都圏では、中古マンションの成約件数が3350件（前年同月比3.4％増）と9カ月連続で前年を上回った。成約価格は4859万円（11.5％増）の2ケタ上昇だった。成約㎡単価も75.52万円（９・９％増）でほぼ１割の上昇だった。中古戸建住宅は、成約件数が1167件（10.4％増）で、成約価格はほぼ横ばいの3895万円（0.8％増）だった。

中古マンションをみると、新規登録件数は1万6730件（2.4％増）、在庫件数は4万7628件（6.4％増）だった。エリア別で成約件数は、東京都区部の1448件（3.7％増）を始め東京都、埼玉県、千葉県が前年を上回り、神奈川県のみ横浜市・川崎市の551件（4.7％減）、神奈川県他の213件（4.9％減）で前年割れだった。

成約㎡単価で首都圏全体の前年超えは46カ月連続で、6エリアすべてで前年より上昇。東京都区部の111.30万円（12.5％増）、多摩の57.75万円（10.4％増）、埼玉県の45.52万円（9.5％増）は大きく伸びた。

中古戸建住宅は、新規登録件数が6229件（21.9％増）、在庫件数が2万1268件（33.0％増）だった。

エリア別では、成約件数が東京都区部で228件（21.3％増）や多摩で167件（23.7％増）の大幅増を始め5エリアが増加。横浜市・川崎市のみ149件（11.8％減）と減少した。東京都区部の6595万円（5.5％増）や多摩の4014万円（4.1％増）、横浜市・川崎市の4727万円（2.7％増）は上昇した。

（提供：日刊不動産経済通信）