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24年地価公示、全国的にコロナ前へ回復

2024年03月27日

国土交通省は26日、24年地価公示(24年1月1日時点、標準地=2万5994地点)を公表した。

1月1日時点の全国の地価は、全用途平均+2.3%(前年+1.6%)、住宅地+2.0%(+1.4%)、商業地+3.1%(+1.8%)で、全て3年連続の上昇となった(表)。21年にコロナで下落した地点の多くが回復し、地価は全国的にコロナ前の20年の価格を上回った。特に商業地は人流回復が進んだことで、繁華街は力強い上昇をみせた。

東京圏の上昇が顕著だ。住宅地で、5%以上の高い上昇を示した市区は、23年の3市から24年は29市区へと拡大した。東京23区で最も上昇率が高かったのは豊島区で+7.8%(+4.7%)。東京圏全体の住宅地の上昇率トップは、流山おおたかの森駅に近い「流山-25」は、+17.2%(+8.3%)だった。

商業地の地価上昇はより鮮明。東京圏商業地で5%以上上昇した市区は、23年の12市区から24年は66市区まで広がった。上層階がマンション利用可能な地点を中心に上昇傾向がみられた。23区の商業地で最も上昇したのは台東区で+9.1%(+4.1%)。東京圏商業地の上昇率1位は、千葉市美浜区の「千葉美浜5-301」で、+27.1%(前年なし)。付近では23年3月にJR京葉線の幕張豊砂駅が開業している。

商業地は全国的に上昇したが、一部のインバウンド依存が強い地点の地価は、まだコロナ前(20年)の水準に戻っていない。大阪圏の商業地「大阪中央5-19」(新世界串カツいっとく道頓堀戎橋店、旧づぼらや)は、+25.3%(+1.0%)で大阪圏商業地の上昇率1位となる一方、m2当たり地価は620万円。20年の805万円には達していない。岐阜県高山市中心部の商業地にも同様のケースがみられる。

これまでどの圏域よりも高い上昇率で推移してきた地方4市(札幌・仙台・広島・福岡)。24年も全用途平均+7.7%(+8.5%)の高い上昇率となったが、上昇率は縮小した。これは札幌市の住宅地が+8.4%(+15.0%)へと大幅縮小したことが要因。国交省は「地価と建築費が上昇し、これまで住宅を購入できた層が購入できなくなった。札幌市外縁部で戸建て住宅の需要が縮小している」と分析する。

大幅に下げたとはいえ高い上昇率を維持したのは、都心部のマンション用地など、富裕層向けが強い需要を保っているため。札幌市の商業地は+10.3%(+9.7%)で、前年より上昇を強めている。

地方4市のほかは、仙台市は住宅地+7.0%(+5.9%)、商業地+7.8%(+6.1%)。広島市は住宅地+2.0%(+1.7%)、商業地+4.2%(+3.7%)。福岡市は住宅地+9.6%(+8.0%)、商業地+12.6%(+10.6%)。

(提供:日刊不動産経済通信)

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