4月のマンション市場動向・首都圏、発売は42.5%減少の972戸
2024年05月22日
不動産経済研究所は21日、4月の首都圏(1都3県)新築分譲マンション市場動向を発表した。供給戸数は前年同月比42.5%減の972戸で、2カ月ぶりの減少となった。また、初月契約率は62.4%で、前年同月の73.7%を11.3ポイント下回り、2カ月ぶりに70%を下回っている。
4月の供給物件数は全101物件で、前年同月の104物件と比べると3物件下回り、そのうち100戸以上を売り出した物件はゼロだった(前年同月2物件)。初回売り出し物件は15物件・256戸で、前年同月(23物件・829戸)を物件数では8物件、戸数も573戸下回っている。
供給戸数をエリア別にみると、全てのエリアが2ケタ減に落ち込み、なかでも埼玉県(7割減)と千葉県(6割減)は大幅に減少している。都区部は21.3%減と3カ月連続で減少し、シェアは49.4%で前年同月(36.1%)に比べて13.3ポイントアップしている。
新規供給に対する契約戸数は607戸で、初月契約率は62.4%。エリア別では神奈川県(71.7%)、千葉県(73.2%)の2エリアが7割台に乗せた一方、埼玉県は18.6%と低調だった。
戸当たり平均価格は7412万円で、前年同月(7747万円)比335万円(4.3%)の下落、m2単価は120.1万円で同(115.9万円)比4.2万円(3.6%)上昇している。平均価格は2カ月連続の下落、単価は2カ月ぶりの上昇となった。エリア別にみると都区部と埼玉県が平均価格、単価ともに下落した一方、都下、神奈川県、千葉県は上昇している。
専有面積は61.71m2で、前年同月比7.7%の縮小。即日完売は3物件・39戸(シェア4.0%)、フラット35登録物件戸数は785戸(80.8%)。4月末時点の在庫は5520戸で、前月末の5665戸に比べ145戸減少している。
5月の供給は2000戸前後が見込まれる。
(提供:日刊不動産経済通信)
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