ローン金利の上昇意識、初の5割超え
2024年07月03日
住宅金融支援機構は、24年4月の「住宅ローン利用者の実態調査」をまとめた。
今後1年間の住宅ローン金利の見通しで「現状より上昇する」と回答した人が50.5%(前回23年10月比8.2ポイント増)へと増加した。「現状より上昇」の回答が5割を超えるのは、この質問が現在の形式になった11年以降で初めて。
利用した金利タイプ別にみると、「現状より上昇する」と回答した人の割合は、変動型利用者では50.9%(11.6ポイント増)となり、前回比で大幅に増加している。将来金利が上昇して返済額が増加した場合の対応は、変動型では「返済メドや資金余力があるので返済継続」が34.1%(1.9ポイント増)、固定期間選択型では24.2%(1.3ポイント減)でともに最多となった。
利用した住宅ローンの借入金利は「0.5%以下」が34.3%(5.5ポイント増)となり、最多となった。利用借入金利で0.5%以下がトップとなるのは、現在の質問形式になった21年以降で初めて。返済期間は「30年超~35年以内」が50.8%で最多。金利タイプは「変動型」が76.9%、「固定期間選択型」が15.1%、「全期間固定型」が8.0%となった。
また、今回は同一物件に夫婦などが各自で住宅ローンを利用する「ペアローン」と、住宅ローン申込本人の収入とその配偶者や親子などの収入を合算して1つの住宅ローンを利用する「収入合算」についても初めて調査した。ペアローンの利用割合は22.8%、収入合算の利用は15.4%、どちらも利用なしは61.8%だった。
調査は23年10月~24年3月までの間に、実際に住宅ローンを利用して住宅を取得した人を対象に実施。回答数1500件。
(提供:日刊不動産経済通信)
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