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近畿レインズ、中古マンション価格の上昇が続く

2025年01月22日

近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)は、24年10~12月期(24年第4四半期、4Q)の成約報告に基づく市況動向レポートを公表した。

中古マンションの成約価格は3073万円(前年同期比2.3%増)と、18期連続の上昇だった。成約件数も4391件(3.7%増)で、増加傾向が5期続いた。中古戸建住宅は、成約価格が2317万円(0.5%減)となり、若干ながら17期ぶりに前年割れ。成約件数は3051件(9.1%増)で、増加は8期連続だった。

近畿圏市場に関して、「取引は堅調さを維持しており、現状の金融政策が続く限り市場は安定的に推移する」と今後の予想を示した。

中古マンションの成約価格をエリア別にみると、大阪市の4078万円(6.0%増)や大阪府北部の3293万円(6.9%増)、神戸市の2984万円(10.8%増)など、近畿圏12エリアのうち6エリアで上昇だった。高額エリアでの価格上昇が続く傾向がみられた。

成約件数は、7エリアで増加。大阪市は6期ぶりに前年同期を3.8%下回る件数だったが、大阪府東部、京都市、滋賀県など2ケタ増のエリアも多くあった。成約件数と成約価格を乗じた成約報告に基づく取扱高は、前年同期より6.1%増加し、6期連続の拡大傾向だった。

中古戸建住宅の成約価格でエリアごとの詳細は、7エリアで上昇だった。大阪市は3331万円(7.0%減)と9期ぶりの下落、京都市も2934万円(12.7%減)で8期ぶりに下落に転じて、近畿圏全体でわずかに弱含んだ。

大阪府北部は3608万円(7.2%増)と上昇だった。成約件数は9エリアで増加し、大阪府北部や京都市など2ケタ増が7エリアだった。取扱高は、前年同期比で9.4%の拡大だった。

(提供:日刊不動産経済通信)

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