

中古マンションm2単価は上昇も戸建て価格は下落
2025年04月11日

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、3月の不動産流通市場の動向を公表した。
首都圏で、中古マンションの成約m2単価は79.01万円(前年同月比4.1%増)、戸当たり成約価格は4945万円(2.6%増)だった。成約件数は4991件(31.0%増)。一方で、中古戸建て住宅は成約価格が4030万円(2.6%減)と前年割れだった。
成約件数は2196件(62.8%増)。なお、1月以降の集計結果は、レインズシステムの改修などで統計対象物件が拡大した影響が出た可能性を指摘されている。
中古マンションの新規登録は1万6844件(0.0%減)とわずかに減少した。在庫件数は4万3941件(5.2%減)だった。3月の成約m2単価は59カ月連続で前年同月を上回った。
エリアごとに成約m2単価の動向をみると、首都圏6エリアのうち東京都区部の121.78万円(11.2%増)と、多摩の58.07万円(5.2%増)のみ前年超えだった。
一方、神奈川県で横浜市・川崎市の61.64万円(4.3%減)と神奈川県他の39.67万円(9.2%減)を始め埼玉県、千葉県の計4エリアは前年を下回った。成約件数は、首都圏の全6エリアで大幅な前年比増加だった。
中古戸建て住宅は新規登録件数は7071件(12.5%増)、在庫件数が2万3525件(10.1%増)だった。エリア別では、東京都区部のみ成約価格が7374万円(6.5%増)と上昇した。多摩の4181万円(2.6%減)や横浜市・川崎市の4785万円(6.0%減)など5エリアは、前年より下落傾向だった。
特に神奈川県他は2908万円(14.6%減)で、前月と比べても1割超の下落と大きく成約価格を落としている。
(提供:日刊不動産経済通信)


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