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不動産価格の話題

2025/04/04vol.327不動産価格

野村不動産ソリューションズ実勢調査による2025.4.1時点の首都圏「住宅地価格」の動向

野村不動産ソリューションズが3か月ごとに実施している「住宅地価格調査」から、その概要を報告いたします。

本報告は、「野村の仲介+(PLUS)」各店舗の営業エリアにおいて、調査地点を選択し、通常取引を想定して実勢価格を査定したものの要約です。
調査地点は限定されたエリアから抽出したものですので、本報告書の数値は都県全体の変動率を表すものではありません。

なお、「中古マンション価格」は『マンションデータPlus』にて、推定相場価格や周辺エリアの相場情報をご覧いただけます。


首都圏の住宅地価INDEXは19四半期連続で上昇、東京区部、東京都下、神奈川、埼玉で上昇率が拡大しました。

首都圏の変動率は+1.3%と再び上昇率が拡大し、2020年第4四半期以降、19四半期連続で上昇しました。特に東京都下・埼玉の上昇が顕著で、首都圏全体の価格上昇を牽引しました。

東京区部

東京区部の変動率は+2.0%となりました(前回+1.9%)。2020年第4四半期以降、19四半期連続で上昇しています。調査地点の動向をみると、すべての地点で上昇または横ばいとなりました。都心5区では、旺盛な購入ニーズに対して供給量が少ない傾向が続いており、物件の高額化が進んでいます。都心周辺では、大田区、品川区、葛飾区、世田谷区、足立区の一部の地点において大幅に上昇しました建築費高騰による新築戸建の価格上昇に伴う中古の割安感が高まっていることや、建築期間の長期化により早期入居を希望する層の受け皿として、特に中古戸建の動きが活発です

東京都下

 東京都下の変動率は+2.4%(前回+1.1%)となり、上昇率が大幅に拡大しました。調査地点の動向をみると、値上がり地点の増加により、価格上昇傾向が継続しています。JR中央線沿線は継続して上昇しています。また、小田急線や京王線沿線の都区部に近いエリアも上昇しており、都心部やその周辺における価格上昇は郊外部に及んでいます。

神奈川県

 神奈川県の変動率は+0.6%となりました(前回+0.3%) 。横浜市港北区(日吉)では、近年の利便性向上によって、2024年第1四半期以降、5四半期連続で上昇しています。周辺の日吉本町や菊名(共に横浜市港北区)でも上昇しています。また、横須賀市(馬堀海岸)で上昇が見られ、海に近いエリアでは土地の流通が少なく、価格が上昇傾向にあります。

埼玉県

 埼玉県の変動率は+1.7%(前回▲0.5%)で、すべての地点で上昇または横ばいとなり、再び上昇に転じました。建築費の継続的な上昇が、早期の土地購入を誘引しているようです。しかし、駅から離れたエリアでは依然として販売に苦戦する物件が散見され、建売業者は慎重な姿勢を保っています

千葉県

 千葉県の変動率は±0%となり、全ての地点で横ばいとなりました(前回+2.1%)。JR総武線沿線の売行きは好調を維持しています。また、つくばエクスプレス沿線で周辺に生活利便施設が揃う物件については、駅から距離のある物件でも売行きが好調です。一方で、高値で売却が可能であっても、住み替え先も価格が上昇していることで、売却に向けて動きづらく、売却物件が減少傾向にあります

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住宅地価INDEX推移表.jpg

調査地点数:住宅地169

※調査方法について

【関連リンク】
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企画・編集:野村不動産ソリューションズ株式会社 流通事業本部 営業企画部 企画課

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