【千葉特集】快適な都心アクセスを魅力とし、住環境も整う路線／駅を紹介

千葉県と東京都を繋ぐ沿線と街

東京都心から千葉県方面には南からJR京葉線、東京メトロ東西線、都営地下鉄新宿線、JR総武線、京成本線、北総鉄道北総線、JR常磐線、つくばエクスプレスといった路線が伸びている。他にもこれらの路線を結ぶJR武蔵野線、東武野田線、新京成電鉄といった路線がある。

とくにJR総武線、JR常磐線はそれぞれ各駅停車と快速の線路が並行しており、利用者が多い。JR京葉線もJR武蔵野線との直通運転が行われ、房総半島方面から東京都内へのアクセス手段としても利用される。

東京都心から30分圏内の千葉県内各駅周辺では、近年、再開発により暮らしやすさが向上した街も多い。今回は千葉県内と東京都心を結ぶ大動脈沿線の住宅地として人気を集める千葉県の街を紹介しよう。

ベイエリアを走るJR京葉線

外房線、内房線、武蔵野線へも直通するJR京葉線

JR京葉線は「東京」駅と「蘇我」駅の間、43kmを結ぶ路線で、各駅停車のほか快速、通勤快速も運行されている。終点の「蘇我」駅からJR外房線、JR内房線へ乗り入れる電車もあり、JR外房線の「勝浦」駅や「安房鴨川」駅方面への特急わかしお号、JR内房線の「木更津」駅や「君津」駅方面への特急さざなみ号も走っている。

「西船橋」駅からはJR武蔵野線に直通運転も行われ、「東松戸」駅や「新八柱」駅、「新松戸」駅などにもダイレクトアクセス可能だ。

計画的な街づくりで新たな拠点として成長した「新浦安」駅、「海浜幕張」駅周辺

「東京」駅からJR京葉線の快速に乗ると18分で「新浦安」駅に、30分で「海浜幕張」駅に到着する。「新浦安」駅は各駅停車のほか快速も停車するJR京葉線の拠点駅だ。「新浦安」駅周辺は計画的に街づくりが行われたこともあり、整った街並みが広がる。現在の「新浦安」駅前は浦安市の新たな拠点となり、駅ビル「アトレ新浦安」のほか「イオンスタイル新浦安」や「MONA新浦安」など大規模ショッピング施設もある。

「海浜幕張」駅にはJR京葉線の各駅停車のほか快速、一部の特急も停車する。JR武蔵野線への直通電車も一部は「海浜幕張」駅が始発となり、各方面へのアクセスがスムーズだ。また、駅周辺は幕張新都心として開発が進められ、「幕張メッセ」や「ZOZOマリンスタジアム」などレジャースポットも集まり、イベント時には多くの人でにぎわう場所となっている。

駅の北西に広がる「イオンモール幕張新都心」は日本有数の規模を誇るショッピングモールで、2023（令和5）年には「イオンモール幕張新都心」に隣接してJR京葉線の新駅、「幕張豊砂」駅が開業し、ショッピング環境へのアクセスも便利になっている。

東京都心から千葉市方面に向かうJR総武線

JR総武線の各駅停車で「新宿」駅、快速で「東京」駅ダイレクトアクセス

JR総武線には各駅停車と快速がある。各駅停車はJR中央線に直通しており、「三鷹」駅から「新宿」駅を経由し「千葉」駅までの60.2kmを結んでいる。

快速はJR横須賀線との直通運転が行われ、「久里浜」駅から「東京」駅を経由して「千葉」駅方面へ向かう。快速には「千葉」駅からJR総武本線、JR外房線、JR内房線へ直通する電車もあり、「成田」駅や「茂原」駅、「五井」駅方面にもダイレクトアクセスできる。

また、JR総武線には「新宿」駅や「横浜」駅、「東京」駅などから「成田空港」駅へ向かう特急成田エクスプレス号も走り、空港アクセスの役割も果たしている。

市川市の中心地に位置する「本八幡」駅

「秋葉原」駅からJR総武線の各駅停車に乗り21分で「本八幡」駅に着く。「本八幡」駅にはJR総武線のほか都営地下鉄新宿線も乗り入れる。「本八幡」駅のすぐ北には京成本線「京成八幡」駅もあり、千葉県西部のターミナル機能を持っている。

駅付近には「市川市役所」もあり、市川市の中心地としてもにぎわう。そして、「本八幡」駅と「京成八幡」駅の間では再開発も行われ、ショッピング施設とマンションなどが入る複合ビルが誕生するなど、近年暮らしの利便性も高まった。「本八幡」駅の南には大規模ショッピングモール「ニッケコルトンプラザ」もあり、多彩な買い物を楽しめるだろう。

多くの路線が集結する「西船橋」駅、ショッピングタウンとしてにぎわう「津田沼」駅

「西船橋」駅はJR総武線のほかJR武蔵野線、JR京葉線、東京メトロ東西線、東葉高速鉄道が集まるターミナルだ。東京メトロ東西線に乗れば「大手町」駅や「日本橋」駅にもダイレクトアクセスとなる。「大手町」駅までの所要時間は東京メトロ東西線の快速で23分だ。「西船橋」駅にはエキナカショッピング施設「ペリエ西船橋」、「メトロピア西船橋」があり乗り換えの際など、ちょっとした買い物にも便利だ。

「津田沼」駅は習志野市と船橋市の境に位置している。JR総武線は各駅停車のほか、快速も停車し、「東京」駅からJR総武線の快速で29分となる。「津田沼」駅の北側には新京成線「新津田沼」駅があり、JR総武線に乗り換える人も多い。また、駅周辺には「イトーヨーカドー津田沼店」、「イオンモール津田沼」、「ミーナ津田沼」、「モリシア津田沼」など大型の買い物施設も多く、ショッピングタウンとしてのにぎわいもみせる。

千葉県北西部から茨城県方面に伸びるJR常磐線

東京メトロ千代田線、JR上野東京ライン直通で東京都心にダイレクトアクセス

JR常磐線には各駅停車と快速があり、各駅停車は東京メトロ千代田線に直通し、「代々木上原」駅から「表参道」駅、「大手町」駅などを経由して「我孫子」駅方面に向かう。JR常磐線の各駅停車には「代々木上原」駅から小田急小田原線へ直通する電車もあり、「下北沢」駅や「成城学園前」駅などにもダイレクトアクセスできる。

快速は「上野」駅から「取手」駅を結び、一部の電車は「土浦」駅や「水戸」駅など茨城県方面に足を延ばす。「水戸」駅や「いわき」駅方面への特急ひたち号、特急ときわ号も走っている。また、「我孫子」駅からJR成田線への直通も行われるほか、2015（平成27）年のJR上野東京ライン開通により、JR常磐線快速の一部電車は「上野」駅から「東京」駅、「新橋」駅に停車し「品川」駅まで運行されるようになった。

新京成線も乗り入れる「松戸」駅

「松戸」駅にはJR常磐線のほか新京成線が乗り入れている。JR常磐線は各駅停車のほか快速も停車し、「東京」駅からはJR上野東京ライン直通のJR常磐線快速に乗れば「松戸」駅まで25分、「大手町」駅からは東京メトロ千代田線直通のJR常磐線各駅停車で「松戸」駅までは28分でアクセスできる。