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2021.05.06

Kantei eye 2020年 中古マンションのリセールバリュー【中部圏】

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2020年にリセールバリューが最も高かった駅は「名古屋」の123.0%
対象73駅のうち100%超えは15駅、資産価値が1割~2割目減りした駅が26駅で最多

中部圏平均は91.7%で前年から5.8ポイント上昇

2020年における中部圏の平均リセールバリュー(以下「RV」)は 91.7%で、前年から+5.8 ポイントと大きく上昇した。この要因は下のグラフの通り、新築に比して中古平均坪単価(築10年)が大きく上昇したためである。コロナ禍の2020年においてもマンション市場の勢いは衰えず、旺盛な住宅需要が中古市場にも流れ込む状況となった。

その結果、中古マンション価格が大きく上昇し、築10年時の資産価値は前年の水準を上回る結果となった。 本調査の対象になった73駅の内訳を見ると、青色は15駅(シェア20.5%)、緑色は23駅(同31.5%)、橙色は26駅(同35.6%)で最多、赤色は8駅(同11.0%)、桃色は1駅(同1.4%)となっている。

高いRVを示す青色と緑色の合計シェアは52.0%であり、全体の7割以上を占める首都圏や近畿圏には及ばないものの、前年(24.4%)から倍以上に急拡大した。これらの駅は下の路線図から、名古屋市の中心部に多く分布していることが確認できる。このことから、中部圏ではコロナ禍においても名古屋駅や栄駅へのアクセスに優れた駅のニーズが引き続き高い傾向にあると言える。

リセールバリュー100%以上は名古屋市中心部の駅や名古屋駅・栄駅にダイレクトアクセスが可能な駅

2020年に最もリセールバリューが高かった駅は JR 東海道本線「名古屋」の123.0%で、築10年中古流通時のマンション価格が新築分譲時に比べて2割以上値上がりしていた計算になる。各駅でのRVが圏域平均に収斂する傾向となる中で、RVが100%以上となったのは上位15駅までであり、そのほとんどが名古屋駅や栄駅に至近もしくは短時間でダイレクトアクセスが可能な駅となっている。

これらの駅で資産価値が大きく向上した要因は大きく二つ挙げられる。一つめは、名古屋市の中心エリアで大手デベロッパーによる新築マンションの供給が活発に行われてきたことで新築価格が大幅に上昇し、中古価格も連れ高となっていることである。二つめは、リニア中央新幹線開業に向けた名古屋駅周辺の大規模再開発による期待の高まりである。

これらの要因から、名古屋市の中心エリアでは実需・投資の両ニーズが年々高まり、高い資産価値を保つ結果となっている。 この他のランキングについて見ると、RVが100%を下回る16位以下については郊外立地に位置する駅は散見される程度であり、基本的には名古屋市中心部もしくはその近郊の駅であることがわかる。

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提供:東京カンテイ
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