市況・レポート
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2019.04.22
2019年3月の首都圏中古マンション価格は、前月比+0.3%の3,737万円と僅かながら引き続き上昇し、前年同月に比べて3%程度上回る水準で推移している。
都県別で見ると、東京都では+0.4%の4,976万円と小幅に上昇し、埼玉県では+1.0%の2,314万円と3ヵ月ぶりのプラスに転じた。一方、神奈川県(-0.7%、2,886万円)や千葉県(-0.3%、2,041万円)では再び下落しており、神奈川県に至っては前年同月の価格水準を割り込んでいる。近畿圏平均は前月比+1.3%の2,297万円と上昇率が拡大し、前年同月比は+6%台で推移している。
大阪府では大阪市や豊中市などの強含みが牽引して、+1.5%の2,513万円と前月に引き続き上昇した。また、兵庫県では神戸市など主要な行政区が総じて上昇したことで、+2.5%の1,995万円と比較的大幅なプラスとなり、2,000万円の大台に迫っている。
中部圏平均は前月比-0.2%の1,931万円、愛知県では-0.3%の2,086万円と僅かに弱含んだ。前年同月比は依然として大幅なプラスを示しているものの、徐々に縮小しつつある。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.3%の5,489万円と上昇が続いたものの、その変動は小幅に留まっている。
さいたま市では+1.5%の2,787万円と前月に引き続き1%以上の上昇を示した一方で、横浜市(横ばい、3,079万円)では前月から変化がなく、依然として前年同月の水準を下回る状況が続いている。また、千葉市では築古物件からの事例がやや増えたために、-0.9%の1,878万円と反転下落している。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+1.5%の3,212万円と引き続き上昇、前年同月比も+10%に近付いており、上昇度合いは各都市圏の主要都市の中でも際立っている。また、神戸市では価格水準が比較的高い東灘区や灘区などで事例が増えた影響もあり、+3.1%の1,980万円と大きく上昇し、価格水準は前年同月に比べて一気に押し上がっている。
名古屋市では前月比-0.4%の2,395万円と小幅ながら引き続き下落した。1月には価格水準が大きく上昇していたものの、それ以降は調整する動きを見せている。
都心6区では+0.2%の7,622万円と引き続き上昇したが、周辺エリアも含めてその変動は非常に小さく、商戦期でありながらも価格の頭打ち感が強まる様相を呈している。
大阪市中心部では中央区での強含みや事例増加が影響し、+1.8%の4,213万円と再び上昇度合いを強めている。一方、名古屋市中心部では-2.3%の3,035万円と価格下落が加速している。
1月には特定の物件バイアスも手伝って価格が急騰していたが、それ以降は反動・調整の動きを見せており、今月は中区、東区および千種区で軒並み2%以上の下落を示している。
※詳細なデータや分析内容についてはこちらのプレスリリースをご覧下さい
※流通戸数・価格改定シェア・値下げ率の推移はこちらをご参照下さい
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