3月首都圏前月比+3.3%の4,021万円で7ヵ月連続上昇調査開始以来で初の4,000万円台
近畿圏や愛知県では5ヵ月連続上昇、高値圏での一段高の動きが鮮明に
2021年3月の首都圏中古マンション価格は東京都の事例シェア拡大も相俟って、前月比+3.3%の4,021万円と7ヵ月連続で上昇し、2002年の集計開始以来で初めて4,000万円の大台を突破した。
都県別で見ると、東京都では+1.4%の5,535万円と9ヵ月連続プラス、埼玉県(+3.7%、2,469万円)では築古事例の減少もあって上昇度合いが一段と強まった。また、神奈川県(+0.8%、2,979万円)や千葉県(+1.2%、2,213万円)では引き続き1%前後のプラスを示しており、前月と同じく1都3県の全てで価格水準が押し上がった。近畿圏平均は主要エリアが揃って上昇したために、前月比+0.8%の2,537万円と5ヵ月連続で上昇した。
大阪府では+0.6%の2,721万円と引き続き上昇、兵庫県では+0.8%の2,230万円と昨年10月以降の 上昇傾向を維持している。中部圏平均は前月比+1.7%の2,003万円、愛知県では+2.0%の2,137万円と5ヵ月連続で上昇した。前年同月 比は先月からプラスに転じており、前月比の上昇率はともに拡大した。
【3月の主要都市別・中古マンション価格】
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+1.2%の6,141万円と9ヵ月連続で上昇した。平均築 年数がやや若返ったさいたま市では+2.8%の2,931万円と、比較的大きく上昇した。
また、横浜市(+0.6%、3,284万円)や千葉市(+0.3%、2,043万円)でも引き続きプラスを示している。当初は東京23区が先行して上昇トレンドを示していたが、昨秋以降は他の主要都市でもトレンドが上向きつつある。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.3%の3,524万円と5ヵ月連続で上昇、前年同月を4%~5%程度上回るペースで水準が押し上がっている。一方、神戸市では+0.6%の2,245万円と 再び上昇したものの、前年同月比はマイナスに転じている。
名古屋市では前月比+2.3%の2,420万円と引き続き上昇したことで、前年同月比は2019年12月以来のプラスを示した。2020年は年間を通じて高水準にて弱含みで推移していたが、直近にかけては2019年9月に記録した最高値(2,439万円)に再び漸近している。
【3月の各都市圏中心部・中古マンション価格】
都心6区は前月比+0.7%の8,916万円で、5ヵ月連続の上昇となった。
都心部では既に1億円を超えた千代田区や港区に続き、渋谷区も1億円の大台に肉迫している。昨秋を境に周辺エリアでも上昇度合いが強まってきており、前年同月比の上昇率も都心部と遜色ない6%~7%程度まで拡大している。
大阪市中心部では+0.3%の4,638万円と小幅ながら4ヵ月連続プラスとなったものの、東京エリアほどの力強さはない。また、名古屋市中心部では+3.6%の3,104万円と再び上昇、3,100万円台の回復は2019年2月以来である。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※詳細なデータや分析内容についてはこちらのプレスリリースをご覧下さい
※流通戸数・価格改定シェア・値下げ率の推移はこちらをご参照下さい
データについては無断で転載、利用することを禁じます。
物件を買う
物件を売る
エリア情報