9月首都圏前月比+0.4%の4,777万円で17ヵ月連続上昇埼玉県のみ横ばい
近畿圏は兵庫エリアが牽引する形で8ヵ月連続上昇愛知県は弱含み
2022年9月の首都圏中古マンション価格は、ほぼ全域で強含んだことから前月比+0.4%の4,777万円と17ヵ月連続で上昇した。
都県別で見ると、東京都は+0.5%の6,380万円と小幅ながら引き続き上昇、神奈川県(+0.7%、3,581万円)や千葉県(+0.2%、2,638万円)も上昇傾向で推移している。一方、埼玉県は横ばいの2,937万円で目立った動きはない。
近畿圏平均は兵庫エリアが牽引する形となり、前月比+1.1%の2,878万円と8ヵ月連続で上昇、この3ヵ月間に至っては1%以上の上昇率を示し続けている。大阪府では+0.1%の3,102万円と僅かながら3ヵ月連続上昇となった。また、兵庫県では神戸市をはじめ主要な行政区が総じて強含んだために、+2.4%の2,486万円と比較的大きく上昇している。
中部圏平均は前月比+0.3%の2,232万円と小幅ながら上昇傾向を示したが、これは価格水準が高い愛知県での事例シェアが拡大した影響によるものであり、愛知県(-0.1%、2,365万円)をはじめ主要な行政区では軒並み弱含みとなっている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.6%の6,926万円と27ヵ月連続で上昇、秋の商戦期に入って一段と上がってきている。
さいたま市(+0.2%、3,725万円)や千葉市(+2.2%、2,350万円)でもプラスを示したのに対して、横浜市では-0.3%の3,769万円と小幅ながら前月に引き続きマイナスとなった。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比-1.6%の3,907万円と5ヵ月ぶりに下落した。ただし、これは築古事例が増加した影響によるものであり、水準自体は7月を上回っている。一方、神戸市では価格水準が比較的高い中央区や東灘区で事例が増加したこともあり、+3.7%の2,469万円と大幅に上昇した。
名古屋市では前月比+0.4%の2,744万円と小幅ながら3ヵ月連続で上昇した。前年同月比の上昇率も概ね6%台~7%台で推移するなど、東京23区や大阪市と同じくコンスタントな価格上昇を見せている。
都心6区は前月比+0.4%の9,868万円と小幅ながら12ヵ月連続プラス、周辺エリアも揃って小幅に上昇した。
東京23区の在庫数は2022年2月以来の1.3万戸台まで増加、価格改定シェアも40%台の前半で推移しているが、値下げ率自体に目立った変化がないことから当面は堅調な価格トレンドが続くものとみられる。
また、大阪市中心部では築古事例の増加により-1.7%の5,208万円と5ヵ月ぶりに下落、名古屋市中心部では+0.7%の3,614万円と3ヵ月連続で上昇した。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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