8月首都圏前月比+0.6%の4,758万円で16ヵ月連続上昇広域で強含み
近畿圏は主要エリアが押し上げる形で7ヵ月連続上昇中部圏も続伸
2022年8月の首都圏中古マンション価格は、埼玉県を除く1都2県が軒並み強含んだ影響から、前月比+0.6%の4,758万円と16ヵ月連続で上昇した。都県別で見ると、東京都は+0.7%の6,348万円と再び上昇したことで最高値を更新した。
また、神奈川県(+0.3%、3,555万円)や千葉県(+0.4%、2,634万円)では引き続き上昇傾向を示している。一方、埼玉県(-0.1%、2,937万円)では僅かながら16ヵ月ぶりのマイナスとなったが、前年同月比の上昇率は1都3県の中で最も大きい状況が続いている。
近畿圏平均は主要エリアが揃って強含んだことで、前月比+1.0%の2,848万円と7ヵ月連続で上昇した。大阪府では+1.2%の3,100万円と引き続き上昇した。また、兵庫県でも+1.1%の2,427万円と2ヵ月ぶりに上昇し、6月の水準を上回った。
中部圏平均は前月比+0.7%の2,225万円、愛知県では+0.6%の2,367万円と、引き続き上昇した。前年同月比の上昇率は4%~5%程度と首都圏や近畿圏に比べて小さい。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.6%の6,884万円と26ヵ月連続で上昇した。4月を境に上昇度合いが鈍化しつつあったが、秋の商戦期を前に再び強含む結果となった。
千葉市(+0.4%、2,300万円)でも小幅に上昇して6月の水準まで回復した。また、横浜市(-0.3%、3,780万円)やさいたま市(-0.9%、3,718万円)では下落に転じたものの、6月の水準は上回っており、依然として高水準を保っている。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+1.7%の3,970万円と2ヵ月続けて比較的大きく上昇した。また、神戸市では+1.0%の2,380万円と上昇したことで6月の水準を僅かに上回った。
名古屋市では前月比+1.0%の2,734万円と2ヵ月連続で1%以上の上昇率を示している。一時は上昇傾向を示すケースが減少したり、連続上昇期間が短くなったりしていたが、直近では東京23区や大阪市と同様に価格水準のさらなる押し上げを見せている。
都心6区は前月比+0.2%の9,832万円と僅かながら11ヵ月連続プラス、周辺エリアも揃って小幅に上昇した。
東京23区の在庫数や価格改定シェアはコロナ禍当初の2020年2月と同水準まで高まってきているものの、値下げ率自体は依然として-5%台前半で安定推移しており、売り出し価格が早晩大きく下落する兆しは見られない。
また、大阪市中心部では+2.0%の5,300万円と4ヵ月連続プラス、名古屋市中心部では+0.7%の3,589万円と前月に引き続き上昇した。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
データについては無断で転載、利用することを禁じます。
提供:東京カンテイ物件を買う
物件を売る
エリア情報