売却チャンスを活かす、中古マンション買いかえ作戦

2009年12月14日

「今が中古マンション売却のチャンス」と前回指摘しましたが、上手に売却するには、ちょっとしたテクニックがあります。また、スムーズに買いかえるためのコツ、便利なサービスについても紹介しましょう。

次は、いよいよ売り出しです。ほとんどの人は、自宅を見学に来る購入希望者を迎えるのは初めてのことでしょう。どう対応していいのか、戸惑いもあるかもしれませんね。しかし、実績のある不動産仲介会社の経験豊富な営業スタッフが、パートナーとしてついていれば、心配は無用です。

とはいえ、購入希望者になるべく良い印象を持ってもらうために、売主として準備しておきたいことがあります。
まず初めに、きれいに掃除をして片付けておくこと。ごく当たり前のことですが、意外に見落としがちな点などを紹介しておきましょう。

＜清掃・片付け＞

• ・玄関は、第一印象を決める住まいの顔です。家族の靴やサンダルを下足入れにしまい、すっきりと。
• ・キッチンや浴室などの水回りの清掃は念入りに。コンロやレンジフードの油汚れはマイナスです。
• ・収納スペースのチェックは必須。押し入れやクロゼットの内部まで見せられるように整理整頓を。
• ・電球切れ、蛇口の水漏れ、排水溝の詰まりなどを点検・解消しておきましょう。
• ・不要品を処分し、なるべくモノを置かずに、ひろびろとした印象を与えるように。荷物の多い家庭では、一時的にトランクルームなどに預けることも検討します。

ホームステージングの事例。ガランとして冷たい雰囲気のリビングルームが、ステージングで生き返ったように見える。（ノムコム「野村のステージングサービス」より）

次に、お客様を迎え入れるに当たって心掛けておきたい点です。

＜受け入れ態勢＞

• ・玄関・浴室・トイレを含めて、部屋の照明をすべてつけておくとく好印象になります。カーテンやブラインドもすべて開けて明るく開放的に。
• ・ペットやタバコの臭いが残らないように換気を念入りに、必要に応じて消臭剤でケアを。
• ・刀剣類など選り好みのある装飾品類・ポスターなどはしまっておきます。
• ・ＢＧＭは好みが分かれる上に、外部騒音などを聞きたい見学者がいるため、つけないほうが無難。テレビ・ラジオのスイッチもオフにします。

最後に、売主としての心構えについても触れておきましょう。

＜売主の心構え＞

• ・服装や化粧は華美にならない程度に、普段と同じで十分。
• ・できればお子様は外出してもらい、少人数で迎えるほうがベター。子ども部屋も見せられるように。
• ・売主側からセールスポイントを意気込んで説明するなど、アピールし過ぎるのは禁物。居住者にしかわからない地域のコミュニティ、設備の使い勝手など、聞かれたら答えられるように準備しておきます。
• ・マイナス情報は隠さないこと。日当たりの悪さや外部騒音など、物件情報から予測できるマイナス情報は、事前に営業スタッフから購入希望者に伝えておきます。そのほうが現地についた着いたとき「思ったより悪くない」と印象を好転させるかもしれません。逆に隠して、後から気付くと悪い印象が残ります。