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中古マンション最新トレンド
中古マンションの地盤と耐震性の関係は?
2011年7月11日
マンションは、固い支持地盤まで杭が打たれている
住宅を建てるなら、なるべく地盤は固いほうが良いのですが、良好な洪積層の台地には古くから住宅が立ち並び、新たに開発する余地は少なくなっています。新しい住宅地になるほど、低地や埋立地など、相対的に弱い地盤に目を向けざるを得ません。そのため、現在の住宅選びにおいては、地盤の強さに応じた基礎構造や建て方になっているかどうかが重要になってきます。
一戸建ての場合は、個別事例によって建て方がまちまちです。2000年の建築基準法改正で、地耐力(地盤の強さ)に応じた基礎構造にすることが義務付けられましたが、それ以前は地盤調査も行われていないケースがありました。軟弱地盤対策が不十分なために、冒頭に指摘したような被害を受けた可能性もあります。
これに対してマンションの場合は、必ずボーリング調査をして詳細な土質状況を把握した上で、それぞれの地盤に合わせて設計しなければ建築確認が下りません。表層の地盤が軟弱な場合には、一定の強度をもった「支持地盤(支持層)」といわれる層まで杭を打ち込んで、建物が沈みこまない対策を取った上で建てられていたりします。支持地盤が浅く、表層の地盤が軟弱でない場合には、杭を打たない「直接基礎」になっていることが多いです。
地盤の強さは「N値」という数値で表されます。これは、オモリをハンマーで打ち付けて一定の深さまで沈むまでの回数を示したもの。数字が大きいほど地盤が強いことを意味します。支持杭は、このN値が50以上の層が5m以上続く支持基盤まで打ち込むように定められています。沖積層の軟弱地盤では、N値が10以下のケースが多いようです。
少なくとも地盤に関しては、マンションは一戸建てよりも地震で受ける影響が少ないといえるのではないでしょうか。
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