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中古マンション最新トレンド
ペットが飼える中古マンションが増えてきた
2011年8月25日
築年10年以内なら、ペット可物件探しも難しくない
十数年前までは「マンションではペットは飼えない」というのが常識でした。しかし、何度かのブームを経て、ペットを飼う世帯が増えるにつれて、そんな常識にも変化が出ています。
一般社団法人ペットフード協会の2010年度「全国犬猫飼育実態調査」では、全世帯のうち犬を飼っている世帯が17.8%、同じく猫は10.6%です。3~4世帯に1件は犬か猫を飼っていることになります。今では、生活を共にする伴侶という意味で、ペットを「コンパニオンアニマル」と呼ぶ人も増えているそうです。
こうした流れを受けて、1990年代後半からペット飼育可の新築マンションが登場し始めました。図1の通り、特に2003年頃から急増し、首都圏で分譲される新築マンションのうち7~8割はペット可になっています。むしろ「ペット不可」を探すほうが難しいくらいでしょう。
2000年から2007年までの大量供給時代に首都圏で分譲されたペット可マンションの総戸数は、累計で30万戸を超えます。築10年以内の比較的新しい中古マンションなら、それだけ豊富なストックがあるということです。もはやペット可物件を探すのはそれほど難しくなくなってきたといえます。
築年が古くなると、ペット可物件はガクンと減ってしまいます。しかし、なかには管理組合が規約を変更して「ペット可」にしたマンションもあります。立地にこだわると探しにくいのは事実ですが、不可能ではありませんので、トライしてみてください。
シンプルな「ペット可」から設備充実の「ペット共生」まで多彩
一口に「ペット可」といわれるマンションでも、管理規約で「ペット可」としただけで設備仕様などのハードは従来と変わらないものから、各種のペット関連設備や施設が付いているものまで、さまざまなタイプがあります。
後者のペット関連設備や施設としては、共用部分に備えられているのが一般的です。たとえば、ペットの足洗い場、汚物処理設備、グルーミングルーム、ペット同乗ボタン付きエレベーター、ドッグランなどがあります。一時は、大型物件で競うようにペット設備を取り入れたこともありますが、最近では、足洗い場やペット同乗ボタンくらいに絞り込まれつつあるようです。
「ペット可」以外に、「ペット共生」という呼び方もあります。必ずしも決まった定義はないようですが、ペットを飼育できるだけでなく、一歩進んでペットのための環境を整備している、といった意味合いでしょう。前述の設備や施設に加えて、専有部分にも、ペット対応クロスやフローリング、ペット用くぐり戸付き建具など、さまざまなアイテムを採用するケースがあります。
賃貸マンションやアパートでは、入居率を高める付加価値として、積極的にペット関連設備を取り入れた「ペット共生」を採用するケースも増えています。なかには大型犬まで飼える「ペット専用」物件もあるようです。
ただ、分譲マンションでは、ここまでペットに特化した設備や施設を採用したケースは珍しいでしょう。現在、市場で流通している中古マンションのペット可は、ペット共生までのより広いカテゴリーの呼び方と考えてもいいかもしれません。
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