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中古マンション最新トレンド
リノベーションマンションの最新トレンド
2011年11月28日
「リノベーション済み」と「オーダーメイド・リノベーション」 のジレンマ
リノベーションマンションの新しいトレンドも生まれています。
従来のリノベーションマンションといえば、既にリノベーション済みの中古マンションを購入するか、手を入れていない中古マンションを購入してから自分でオーダーしてリノベーションをするか、このどちらかでした。
「リノベーション済み」の物件は、工事が既に終了しているので、購入後すぐに新しい空間に入居できるというメリットがあります。また前頁で紹介したようにプロのアイデアとセンスで作りこまれた優れたプランが多く、一般ユーザーの思いをイメージにするよりも満足できるものに仕上がっているケースがほとんどです。とはいえ、自分だけの好みを反映して作りこみたいという希望は叶えられません。
一方、「オーダーメイド・リノベーション」は、自分の希望を伝えてゼロから設計できるメリットがあります。構造や管理規約などの制約があるため、完全に思い通りのプランができるとは限りませんが、自分のこだわりを盛り込めるという満足感は得られるでしょう。しかし、設計や施工会社の手配や打ち合わせ、リフォーム資金の手当など、時間や手間、資金面で困難な問題が少なくありません。
希望の反映と低コストを両立する「定額制・セレクトオーダー型」の登場
いわば「あちらを立てればこちらが立たず」というのが、これまでのリノベーションマンションの状況でした。これに対して「希望も反映したいけど、手間やコストはかけたくない」という両方の要望に応えてくれるサービスが登場しています。たとえば、リノベーション事業者が設計事務所や施工会社と連携して始めた「定額制・セレクトオーダー型」のリノベーション・サービスです。
これは中古マンションを購入する前に、デザイン性の高い複数のリノベーションプラン・メニューから好みのプランを選んでオーダーし、物件の売買契約とリノベーションの工事契約を同時に結ぶとうものです。個別にリノベーションを発注するのに比べて、予めパッケージ化されたプランを設けることでコストを削減。自分でメニューを選べるとともに、ある程度の範囲で好みに合わせてカスタマイズもできます。
費用は、60m2の住戸を全面リノベーションする場合で600万円が目安。1m2=10万円というわかりやすい設定です。希望条件や予算によって、特定の設備を省いたり、グレードをアップしたりすると、「1m2=8万~12万円」程度になるようです。いずれにしても「オーダーメイド・リノベーション」に比べれば割安感があるでしょう。
また、売買価格にリノベーション工事費を含めた総額を住宅ローンとして借りられる商品も出ています。資金計画も立てやすくなってきました。
他のリフォーム会社などでも定額制・定価制のパッケージ商品を用意する動きが進んでいます。リノベーションマンションの新たな取得方法として注目できる動きではないでしょうか。
【関連サイト】
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